Sep.2014 Indonesia (Bari)即席麺探索記

先日インドネシアへ飛び、即席麺66個(袋麺45個、カップ麺21個)を入手してきた。インドネシア関しては過去ジャカルタにいる知人から何度か製品を送ってもらったことがある。東西に長くて広い国なので、地域が違えば即席麺の品揃えもだいぶ違ってくるだろうと考え、今回はジャカルタ以外で行き易い所、という観点からバリ島のクタ周辺で収集活動を行った。いつもながら観光は無しで、実質滞在時間は一日半。

今回の収穫。この写真は64個しか写っていない。(もう二個は帰りにジャカルタの飛行場で購入)1409a

スーパーやコンビニの即席麺売り場で良く目にするブランドは
・Indomie (Indofood社)
・Sedaap (Karunia Alam Segar / Wingsfood社)
・ABC (ABC President社)
が御三家といったところ。
この中の首位はIndomieで売り場の2/3程度を占有している印象。Indomieは比較的袋麺に強く、ABCはカップ麺での存在感が強い。ABC Presidentは現地メーカと台湾の統一企業による会社。
断トツの首位がいて、二位争いを二~三社で競い合うのはタイ・ベトナム・フィリピンなど東南アジアの国でよく見られる構図。

中下位集団としては、
・Supermi (Indofood社)
・Sarimi (Indofood社)
・Nissin (Nissinmas社)
・GAGA
・AAA
・Rose
等がある。Indofood社は多くのブランドを擁し、巨大企業であることを改めて実感する。Sarimiは今ではマルちゃんのダブルラーメンみたいな二個入りラーメンが主流。Nissinmasは日本の日清食品グループだが、インドネシアに於けるプレゼンスはあまり強くない。(ちょっと前まではIndofoodと資本関係があったはず)AAAとRoseは米粉によるビーフン麺専業のようだ。今回は未購入だが、Migelasというブランドの、日清Magヌードルみたいのが結構出回っていた。またベビースターのようにおやつ程度の小ささで麺をそのまま食べるタイプの製品もあった。ブランドの顔ぶれはジャカルタと大差ないようだが、他の地方では状況が違うのかもしれない。

▼スーパー(Carrefour)の即席麺売り場、袋麺だけで棚が14台ある。カップ麺はこの裏側に棚が5台。

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バリ島クタ近辺にはショッピングモール、スーパーが散在している。そして即席麺コーナーが占める面積がとても大きい。コンビニもIndomaret・Alfamart(ともにインドネシア資本)、Circle K・Seven Eleven等があちこちにある。ただコンビニは店舗によって即席麺の品揃えの落差が激しい。Indomaretには結構マイナーな製品も置いてあったが、外資系はダメ。

入国した際の為替レートは大体1円=110IDR(インドネシアルピア)。IDRの桁を二つ取って、一割ぐらい差し引いたのが日本円への大まかな換算。
国産の袋麺は普及品が1,500~3,000IDR、高級品が~4,000IDR。カップ麺は3,000~4,000IDR程度。

輸入品は農心を中心に韓国製品が結構な売り場面積を占有していた。インドネシアに限らず東南アジアの各国で、辛ラーメンがお馴染の赤いパッケージ(言語表記は違う)で売られているのは悔しいけど凄いブランド力だと思う。(但し中国生産品かもしれない。確認するのを失念した)日清カップヌードルは名称だけ世界共通だけど中身は仕向地によって全然別物だからなー。
あとシンガポールの明星やタイのMAMA、香港の寿桃牌などを見掛けた。輸入品は10,000IDR以上。日本からの輸入品は全く見なかった。

インドネシアは収集家に取って忌まわしい五個パック販売が主流ではく、全ての製品を一個単位で購入することができる。これはありがたい。
袋麺もカップ麺も日本のものより一回り小さい。(でもフィリピンよりは一回り大きい)
モスリムが多い国なので豚肉味の製品は皆無。鶏・牛・カレー味が基本。(但しインドネシアの中でもバリ島はイスラム教の影響が少ない地域。豚の丸焼きを店先で見た)

インドネシアの麺料理といえば焼そばに似たミーゴレンが有名で、即席麺でも売り場の1/3程度をこのミーゴレンが占める。フィリピンに於けるパンシット・カントンのようなもの。
米粉によるビーフンは売り場の一割程度を占有する。この市場にはメジャーブランド御三家は手を出していない。(今回未購入だがIndofoodにはPop Bihunというビーフン専門のブランドがある)
Indomieだけは昔から高級志向の即席麺を作っているが、あまり支持されているようには見えない。(高級志向製品は賞味期限が今年中に切れるのが多かった)ビーフン以外のノンフライ等の健康志向製品もまだない。これらの市場が立ち上がるのはもう少し先の話かな?

▼即席ではないミーゴレン

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前回のフィリピン遠征から、事前に即席麺メーカ各社サイトを調べてカラー写真と製品名を印刷した資料を手にしながら売り場を散策するようにした。これは購入漏れや重複を防ぐのに絶大な威力を発揮する。長い時間売り場をウロウロしたり写真を撮ったりしていると店員に怪しまれるけれど、資料とペンを持って悩んでいる表情をすると店員が「May I help you?」とか言ってくれ協力的になってくれる(こともある)。やはり海外遠征も回数を重ねる毎に効率的になってゆく。

▼事前に調べた資料(製品、スーパーの位置を記した地図)とチェック済レシート。1409d
(以下雑感)
さすがは世界的なリゾート観光地だけあって、バリ島は殆ど緊張せずに街歩きができる。マニラやホーチミンのように常時ちょっと身構えてしまうような感じはない。ただTatooをしている人の割合が高いのにはちょっと違和感があるかな。
昼間外に出ているとさすがに暑いが、朝夕は涼しくて快適。日本の真夏の方がよっぽど過ごし難い。ビーチで現地のビンタンビールを飲みながら「即席麺収集抜きでまた来てもいいかな」と思った。
距離が離れているためか?見た感じ他の東南アジアの国よりも中国の影響が弱いように感じた。とはいえ、巨人Indofood社は華人の作った会社だし、影響力はそれなりにあるのだろうとは思うが。

▼ビンタンビール1409e

遺跡めぐりなどの観光は一切しなかったが、即席麺収集以外で海外へ行く際に必ず行うことがある。車(商用車、バイクを含む)と家電のチェックだ。今回の大収穫はインドネシアの家電メーカであるPolytron社の製品の現物を間近で見れたこと(日本ではまず見る事が出来ないだろう)。今や家電はどの国へ行ってもSamsungとLGに席巻され、日本のメーカはその下の扱いというのが定番の光景。しかしインドネシアにおいてTVや冷蔵庫等の分野で強豪企業に伍して健闘している姿はちょっと応援したくなるものがある。がんばれポリトロン!

▼Polytron社の薄型テレビコーナー1409f
と、いうわけでこれから半年程はインドネシア製品を紹介する頻度が増えます。今回買った製品は賞味期限が来年の春頃のものが多いので、綿密な試食計画を立てなければ。(毎回これに悩まされる)近々もう一回海外遠征計画があるし、、、

 

 

 

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「Sep.2014 Indonesia (Bari)即席麺探索記」への1件のフィードバック

  1. 今日は、インドネシアから来ました。
    Indomie Goreng を食べて見ろ!おいしいいいいいいいいいいいい

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