No.6130 大黒食品工業 大黒軒 味噌ラーメン

No.6130は大黒食品工業、大黒軒 味噌ラーメン。前回のNo.6129で同社のAKAGI味噌ラーメンを紹介したが、どちらも価格が近いし購買層がほぼ被ってしまう製品同士である。同じ時期に同じ店で買ったものだが、税込購入価格は五個パックで大黒軒が259円、AKAGIが237円。果たして一食当たり4円40銭の差異が実際にあるのだろうか?

ちなみに大黒食品工業は少し前まではやはり似たような価格帯の製品である「上州らーめん」や「マイフレンド」シリーズの袋麺を出していた。これでも現在はラインナップが半分に整理されているのである。

大黒食品工業 大黒軒 味噌ラーメン(今回のNo.6130)

パッケージ裏面のレイアウトはどちらも同じようなものなのに制作方法を示す挿絵は別物で、大黒軒(上図)は麺や丼に黒い輪郭線を伴う重厚な画風、対するAKAGI(下図)は輪郭線の無いポップな感覚。お湯の量450mlやゆで時間3分など作る工程は同一であるのにも関わらず挿絵を共通化しないのは、それぞれのブランドに対する伝統とか誇りがあるのかしらん。

大黒食品工業 AKAGI 味噌ラーメン(前回のNo.6129)

各種数値も微妙に違うんだよね。内容量は大黒軒が84g(めん76g)でAKAGIは82g(めん75g)、エネルギーは372kcal対366kcal、ナトリウムは同量、炭水化物は大黒軒が優勢だがたんぱく質と脂質はAKAGIの勝ち!(勝ち負けの問題じゃないが)

(上)AKAGI 味噌ラーメン (下)大黒軒 味噌ラーメン

袋から取り出して並べてみると差異が一目瞭然、麺の色が全然違う!!自然色のAKAGIに対して大黒軒は黄色がかっている。黄色いのはクチナシの色素かな?縮れはAKAGIの方が若干細かいかも。粉末スープの小袋は印刷パターンが同一ながら色が違う。

食べてみて、太さ等の基本骨格はよく似ているけど違いは判る。AKAGIの麺は昔ながらで昭和の即席麺という印象で、受け身というか自己主張をしない。適度にプリプリしてしなやかではあるが、小麦粉の比率が少ないんじゃないかと感じた。

一方の大黒軒はAKAGiと比べて確かな手応えがある食感で「これが大黒の麺じゃい!」と主張しているように思える。舌触りはややざらついているものの、小麦粉っぽさは強い。まあこれはあくまで些細な比較を行ったた場合であり、大黒軒の麺質がラ王や正麺に肉薄しているという訳では全然ない。

スープも粉末乾燥味噌っぽい香りやカルシウムっぽさは共通するもののハッキリした違いがあり、AKAGIは全然辛くないのに対して大黒軒は唐辛子と胡椒のピリッとした刺激がある。なのでAKAGiは単調で食べるのが終盤に差し掛かる頃には飽きが来そうなのに対して大黒軒は最後まで緊張感と好奇心を維持できる。うま味の出し方も僅かに違うようで、総じて大黒軒の方が満足感を得られた。

i-ramen.netの評価は0.5点刻みの表示としているのでどちらも2.0点で揃ってしまったが、細かく付けるならAKAGiが1.9点、大黒軒が2.2点ぐらいかな。なので一個当たり4円40銭の価格差は十分納得できるものであり、この価格差の前提でどちらかを選ぶとすれば、よほど金に困っている時でなければ大黒軒を選択する。一方で辛い刺激が苦手な人がAKAGIを選ぶのも十分に合理的だと思う。

以上の記事は共に五個パックの製品を購入し、時には同時に比較しながらそれぞれ五個食べた上で書いたので、そう頓珍漢なことは言っていない筈だと思ってる。とはいえ、一か月ぐらい間を空けて食べたならばどちらがどっちか判らない程度の差異でもある。まあ今後暫くはこの手の廉価版味噌ラーメンは食べなくていいや。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 904511 008592(5p:008561)
会社名 大黒食品工業
製品名 大黒軒 味噌ラーメン
謳い文句 もっちりつるつる麺とコクだしスープ 香味野菜の風味際立つ香り豊かな味噌スープ
調理方法 ゆで3分
質量 Net84/麺76g
熱量 372kcal (1557kJ)
Na(麺具+汁) 0.6+1.3g(食塩相当量1.5+3.3g)
付属品 粉末スープ
ノンフライ麺 ×
汁なし麺 ×
黄色っぽくややざらついた食感、同社のNo.6129AKAGIとは明らかに違う、主張する麺
汁・ソース 粉末味噌の香りとカルシウムっぽさはAKAGIと似ているが唐辛子と胡椒の刺激がある
具・その他 うま味の出し方もAKAGIより自然、基本骨格は似ているが、価格差相当の違いはある
総合評価 ★★2
試食日 2017/11/20
賞味期限 2018/04/08
入手方法 2017/09/24 爽快ドラッグ
税込購入価格 259 JPY/5p