No.6484 MAMA (Thailand) Oriental Kitchen Stir Fried Salted Egg Flavour

No.6484はタイのThai President Foods、MAMA Oriental Kitchen Stir Fried Salted Egg Flavour。塩卵味の汁なし麺。現在タイでは塩卵(カイケム、ไข่เค็ม)が人気沸騰中で、その流れをいち早く汲んだ今回の製品も大ヒットし、発売以来暫くはタイ国内でも入手が困難だった程らしい。

MAMAのOriental Kitchenシリーズはちょっと高級なプレミアム路線の製品群であり、私が知る限りでは2010年には存在していた。去年頃からOriental Kitchenのロゴマークを「OK」が強調されたものに移行している最中である。いざOK牧場!

香港で入手したものなのだが、本来輸出など全然考慮されていない製品らしく裏面の作り方説明はタイ語でしか書かれていない。こういう時はまず数字に着目して、三桁の数字はお湯の量(ml)、一桁の数字はゆで時間(分)と見当をつけてゆくのだが、今回の製品は一桁の数字に「4」と「2」が出現している。お湯の量「400」に近いところに「4」があるからゆで時間は4分だな。とすると「2」は何を意味するのだろう?

そこでスマホのGoogle翻訳を立ち上げ、パッケージ裏面をカメラで写して対象となる文章の場所を指定すると「大さじ2杯の水を残し、調味料を加えて良くかき混ぜます」と和訳してくれた。いい時代になったなあ。大さじ〇杯分を残して湯切りする、というのは正直言ってやりにくいけど、これは韓国三養の激辛汁なし麺、プルダックポックンミョンとも同じやり方だね。

食べてみて、なかなか手応えのある味。重厚だけども鈍重ではなく、適度な深みや刺激があって退屈しない。塩卵の効用はたぶん酸っぱくないマヨネーズのような味や香りに出ているのだと思われる。でも、これタイ製品っぽさが全く無いんだよなあ。黙って出されたら国籍の特定は出来ないや。

麺は幅広で太く、断面積も大きい。気泡感は無く緻密、澱粉添加が多いようで結構粘り、しっとりとした舌触り。存在感が大きな麺である。一般的なタイの即席麺とは真逆のような性質だ。

ソースはとろっとしており、蛋白質系の舌触りや香りから日本のマヨネーズ入り焼そばを連想した。しかし酸味は無い。また乳臭いチーズ系のソースとは違う。チキン味のうま味は過不足なく適切、唐辛子の適度な刺激があって最後まで飽きることはない。但しタイの即席麺としては辛さはかなり控えめな方。

この製品を食べて、ああこれは三養のプルダックポックンミョンに対抗するためのMAMAからの刺客なのだなあと理解した。去年タイへ行った際にスーパーからコンビニまで高級即席麺市場をことごとくこのプルダックシリーズが席巻していたのを見て、地元タイの会社がこのまま黙って指をくわえているとは思えなかったから。で、本来ならば激辛上等!であるはずのMAMAが辛さ(=相手の土俵)では競わずに質感で差別化を図ったところがとても面白い戦略だと感じたな。

国名 タイ
ジャンル 袋汁無し麺
EANコード 8 850987 148651
会社名 Thai President Foods
製品名 MAMA Oriental Kitchen Stir Fried Salted Egg Flavour
謳い文句
調理方法 ゆで4分お湯切り
質量 Net85g
熱量 390kcal (1633kJ)
Na 1.24g
付属品 粉末ソース、調味油
ノンフライ麺 ×
汁なし麺
太い扁平断面、気泡感は無く粘りがあってしっとりした口当たり、存在感が大きな麺
汁・ソース とろみあり、酸味を抜いたマヨネーズを混ぜたような感覚、鶏のうま味、適度な辛さ
具・その他 あまり卵は意識しないし食べやすい、タイ製品らしくない、三養プルダック対策だな
総合評価 ★★★3
試食日 2019/08/24
賞味期限 2019/07/02
入手方法 2019/04/25 恵康Wellcome(Hong Kong)
税込購入価格 6.8 HKD (≒99 JPY)