No.6486 明星食品 Chukazanmai Soybean Paste Flavor (輸出仕様)(9/16追記)

No.6486は明星食品、Chukazanmai Soybean Paste Flavor。輸出版中華三昧 四川風味噌拉麺。日本で製造され北米で販売するもの。明星食品は米国に生産拠点が無く、中華三昧を日本から輸出するかインドネシア産のMyojoブランド品を仕入れるかであって即席麺のシェアは僅かである。今回の品はNYの中華街で購入したものであり、他に醤油・塩・涼麺が併売されていた。

このパッケージは現在日本で売られている中華三昧とは違うデザインで、調べてみたら2011~13年頃のデザインを基に英文を追加したもののようだ。裏面は英文のみで、賞味期限の表示はスタンプではなく最近の印字仕様に則っている。

同じ高級即席麺というジャンルでは日清食品も日本製の袋版ラ王を米国で売っている(No.5920 Raoh Umami Miso参照)。今回の中華三昧とは違ってパッケージデザインは日本のラ王とは別物。日清は米国に工場を二つ持っているのに、そこで作らずわざわざ日本から輸入するというのは高級即席麺の市場が少ないということと、当面は米国でノンフライ麺を作る気が無いということだろう。ちなみに米国でマルちゃん正麺を見掛けることは無かった。

(20190916追記)米国MaruchanはGOLDシリーズとして正麺の北米版を発売した。日本で製造され輸出されるもの。(追記完)

開封してありゃ?っと思ったのは麺が妙に白いこと。中華三昧の麺って昔からもっと黄色かったよなあ。国内向けは美味そうに見せるため黄色い色素を混ぜているのかな?

液体および粉末スープの小袋は和英併記。2011年頃の日本国内向け中華三昧は液体スープが遮光性のない半透明の素材だったのがアルミ蒸着で不透明なものになっているなものになっている。でも現行のもの(No.6350参照)とも袋の大きさ等が結構違うなあ。

食べてみて、目隠しされて食べてもこれは中華三昧の四川風味噌拉麺だな!と看破できるだけのアイデンティティを引き継いでいる。なので米国に長期滞在している人が中華三昧禁断症状に陥った際にこの輸出版を食べても大丈夫であると太鼓判を押そう。

とはいえ、これが日本版と全く同じものなのかはちょっと疑問。私の味覚は長い時間をあけて食べたものを比較して相違点を指摘できるほど繊細じゃないので漠然とした言い方になってしまうけれど、日本国内版よりも何となく潤いに欠けて平板なような気がするなあ。

麺は薄めの扁平断面、柔らかめでしっとりとした舌触りはこれぞ中華三昧といえるもの。現行の中華三昧はもっとふくよかさがあると思ったが、(パッケージデザインの基となった)2011年頃ではこんな感じだったかもしれない(自信なし)。

スープも味噌ラーメンではなく中華料理的な香りが漂う点は中華三昧っぽさが保たれている。でも、何というか底力に欠けているような気がするのだ。感覚的にはパワー15%ダウン、みたいな。カロリーの数値はこの輸出版の方が高いんだけどね(今回の輸出仕様:420kcal、2011年版:379kcal、2017年発売の現行品:375kcal)。粉末スープが優勢で液体スープの仕事が足りないみたいでもある。そのせいか舌触りにややざらついた感覚があった。力感が弱くなった反面、白胡麻の存在感が高いようにも感じた。

というわけで、中華三昧は輸出版であっても中華三昧であるが、日本国内版とは微妙に中身が違うようである。興味と機会のある方は、是非同時に食べ比べてみて下さい。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 0 74891 00802 5 (UPC)
会社名 明星食品
製品名 Chukazanmai Soybean Paste Flavor 中華三昧 四川風味噌拉麺 (Export Version)
謳い文句 豆板醤のきいたコクと旨み It is the delicious noodles food of Sichuan
調理方法 ゆで4分
質量 Net109g
熱量 420kcal (1758kJ)
Na 3.04g
付属品 粉末スープ、調味油
ノンフライ麺
汁なし麺 ×
薄めの扁平断面で柔らかめでしっとりした食感、現行国内版よりふくよかさに欠ける
汁・ソース 粉末スープが強くややざらついた舌触り、国内版より力感が弱く平板、胡麻が目立つ
具・その他 現行品とは微妙に違うが、一口食べればすぐに中華三昧だと判るだけの個性を備える
総合評価 ★★★3
試食日 2019/08/26
賞味期限 2019/08/21
入手方法 2019/06/08 New York(USA)
税込購入価格 1.95 USD (≒211 JPY)