No.6567 国分グループ本社 Tabete だし麺 瀬戸内産冷やしレモンだし塩ラーメン

No.6567は国分グループ本社、Tabete だし麺 瀬戸内産冷やしレモンだし塩ラーメン。夏季限定製品であり現在の入手は極めて困難だと思われる。このシリーズではいつもながらの藤原製麺製。

よくある冷やし中華だと勘違いして買ったのだが、作り方説明を見ると230mlの冷水で液体スープを溶くとあり、スープの原液を麺に絡めて食べるものではない。湯切りして水でしめた麺を冷たいスープに泳がせながら食べる製品であり、ちょっと珍しい製品形態だな。夏が過ぎる頃、終売間近で値下がりしたところで購入したのだが、現在即席麺の在庫が多すぎて(210種類もある)、試食の順番がなかなか回ってこずに12月になってしまったよ。

Tabeteシリーズはパッケージの左下に必ず「スープ中、xxだしxx%使用」という表示を行うのだが、今回の品は「レモン果汁27%使用」と書かれており、「だし」量の表示ではない。レモンだしというものがきちんと定義されていないからかな?でも姉妹品の柚子だし塩ラーメン(No.5874で試食)は「柚子皮だし54%使用」という表示があるんだけどなあ。

食べてみて、麺が硬すぎる。スープが冷たいので時間が経っても殆ど伸びないため、最後までこの硬い麺と付き合わなければならないのだ。そしてスープはボヤケた印象で締まりがない。Tabeteシリーズは出来の良さに今まで何度も感心させられてきたのに、今回の製品に関しては一体どうしちゃったの?と言いたくなる。

麺は色や艶などの見た感じが今まで食べてきたTabeteシリーズとよく似ている。だが今回は湯切りと水にさらす工程があるので中身は全然違うのだろう。茹で時間五分のところの残り一分半程度で箸で麺をほぐすのだが、つっぱっていてほぐれにくく、本当にこれでいいのか不安になった。そしてその不安は食べてみたら的中してしまったのだ。

原材料は良いものを使っていると思うし、もう1~2分長く茹でればだいぶ印象が変わるかもしれないのだが、指定通りの茹で時間で作った結果では肯定的な評価は出来ない。

スープは透明感がある琥珀色。レモンの酸味と香りは角が丸められていて、突き刺さるような刺激は全然無い。レモンだしは外の皮を大量にゆっくり・じっくり煮出したような印象がある。うまみも全体として過不足なく出ており、安っぽさも感じない。ここまでは良い。

しかし方向感に乏しいというか、味の土台および引っ張ってゆく力に欠けて、無重力状態に放り出されて手足をバタバタさせながらあてもなく彷徨うような感覚を持ってしまった。ここに硬くて横暴な麺が襲ってくると、抗うことも出来ずに弾き飛ばされてしまう。

抽象的な表現になってしまったが、とにかく自分が望んでいたものとは違っていたことへのモヤモヤ感が止まらない。安直だけど酸味や辛さでビシッと引き締めてくれた方が良かったと思う。あと、この製品はスープが冷たいため、具の選択もかなり難しいと思った。冷やし中華の具を流用するのは合わなそうだし。

なかなかの問題作であるが、色々と作る条件を変えてみたり何か足したりして工夫をするのは、荒馬を手懐けるようでやり甲斐がありそうだ。とはいってももう売っていないんだけど。

国名 日本
ジャンル 袋冷しラーメン
EANコード 4 901592 922083
会社名 国分グループ本社
製品名 Tabete だし麺 瀬戸内産冷やしレモンだし塩ラーメン
謳い文句 期間限定 瀬戸内産のレモンピールを煮出し、程良い酸味と風味豊かな「だし」をとりました。
調理方法 ゆで5分水さらし
質量 Net100/麺70g
熱量 306kcal (1281kJ)
Na 〜g(食塩相当量6.0g)
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り 要(水さらし)
中太で重量感がある、硬すぎて不快、スープが冷たいので伸びずに最後まで硬いまま
汁・ソース レモンの酸味や香りは穏やか、旨味も必要十分、味の土台や方向感に乏しくボンヤリ
具・その他 Tabeteシリーズの異端児、素材の品質は良い、これに合わせる具が思い浮かばない
総合評価 ★★2
試食日 2019/12/03
賞味期限 2019/11/27
入手方法 2019/09/25 相鉄ローゼン
税込購入価格 119 JPY