No.6571はマレーシアのNestlé、Maggi　Hot Mealz Roasted Sesame Chicken。シンガポール市場向けの品。Hot Mealzシリーズはマレーシアでも出ており、今回の品はパッケージデザインが若干異なるもののAyam Bijan Panggangという名で売られている。

大柄なカップであるが、総質量は91gでやや大盛りという程度（日本の大盛りカップは麺の質量が90gのものが多い）。しかし何故かフォークが二本入っているではないか！大盛りだから二人で食べてね、という訳ではなく単なる製造ミスかな。同じ容器を使っているNo.6551 Maggi Hot Headsは一本だったし。

海外の即席麺はたま～に（200個に一個ぐらい）スープやかやくの小袋が二個入っていたり入って無かったりすることがある。スープが欠品していた際は評価不能として試食自体を中止せざるを得ないので、人知れず悔しい思いをしているのだ。

海外の即席麺メーカのサイトには、製造工程の動画を誇らしげに公開しているところが偶にある。しかしこれらを見ると途上国では自動化が進んでおらず徹底した人海戦術で、流れの速いラインに沿って白衣の工員さんがズラリと並んで麺の上にスープの小袋をちょこんと置くシーンに何度か出会った。うーんこれじゃ製造ミスが生じても何ら不思議じゃないなあ、と思ったりして。

何故か黄色いフォークが二本▲

食べてみて、全てを包み込むようなごま油の香りが心地良い。麺も具も見るべきものは無いのだが、充分に幸せな気分になれた。

麺は細くて気泡感があり柔らかめ。ひと言で言えば頼りない。でもそれが欠点だとは感じなかった。麺をすする毎にごま油の香りが鼻に抜けてゆくのが心地良い。あまり自己主張をせずスープに従属するような麺である。

スープはかなり強烈にごま油を効かせてある。感覚的には日清出前一丁のごまラー油の、辛さを抜いたものを五袋ぐらい投じたようなイメージ。これぐらい思い切って入れてくれたら明確な個性として誰もが認めるよな、というぐらい。ペヤング風表現ならばごま油MAXだね。あと脇役として仄かにニンニクの香りがするのも効果的。

スープのベースは何の変哲も無いチキン風味の塩味で、うま味は化学調味料っぽく安っぽい。辛い刺激は無くピリッとしない。かやくは人参とネギだけで肉はなし。もしもこの製品にごま油入っていなかったら、無個性で褒めどころに困る製品だったと思う。

国名	マレーシア
ジャンル	カップラーメン
EANコード	9 556001 249357
会社名	Nestlé
製品名	Maggi Hot Mealz Roasted Sesame Chicken / Ayam Bijan Panggang
謳い文句
調理方法	熱湯3分
質量	Net91g
熱量	417kcal (1750kJ)
Na	0.83g
付属品	粉末スープ、かやく（人参・ねぎ）、ごま油
ノンフライ麺	×
湯切り	不要
麺	細く気泡感があり柔らか、主張せずにスープに従属する麺だが、欠点だとは思わない
汁・ソース	ごま油の香りがとても強く心地良い味、ニンニクの香り、基本はチキン味塩ラーメン
具・その他	うま味は人工的、刺激無し、具は人参とネギだけ、ごま油が全てを包み込み幸せな味
総合評価	★★☆2.5
試食日	2019/12/08
賞味期限	2019/11/30
入手方法	2019/04/30 昇松超市 (Singapore)
税込購入価格	1.50 SGD (≒123 JPY)