No.6583 Indomie (Egypt) Supermi Vegetable Flavour

No.6583はエジプトのSalim Wazaran Abu Alata、Indomie Supermi Vegetable Flavour。最近何度かエジプト版Indomieの紹介をしているが、今回の品はSupermiというサブネームが付いて、パッケージデザインも異なるもの。

この構図は本家インドネシアのIndofood社でも同じで、SupermiとIndomieはそれぞれ違う製品群として位置付けられている。SupermiはPT Lima Satu Sankyo Food社がインドネシア初の国産即席麺として1968年に発売、その後PT Sanmaru Food社がIndomieを発売するが1970年にLima Satu Sankyoに吸収合併された。

その後1980年には新ブランドSarimiを立上げ、1994年に社名をIndofoodとする。まあこの間にはかなりのすったもんだがあったらしいけれど、現在Indomieは世界第二位の即席麺ブランドとして(諸説あります)多くの国で消費されており、実際今回の品を買ったエジプトではIndomie(Supermiを含む)以外の即席麺は見掛けることが無かった。

今回の品はもう一つ非常に気になる点がある。エジプト製で他のIndomieはバーコード数字が国籍項の無いUPCなのだが、このSupermiは一般的なEANであり、その国籍項があの「レバノン(528)」であること。レバノンと言えば丁度今の旬の話題(ゴーン氏)として持ち切りなのだが、一般的には内戦のきな臭いイメージぐらいしかないだろう。それが何故この即席麺と関係があるのだ?まだ判らない点も多いため、この件は継続調査します。今回の品は製造国と製造者がエジプトと明記されており、レバノンの販社のクレジットは無いのでエジプト製品に分類します。

しかし改めて考え直してみると、レバノンにも一般の市民が多数暮らしており、日々の食事として母が子供に即席麺を作ってあげるといった生活の営みがあるという証ではないか。今回の製品の素性を調べる中で、初めてこのことに気付いたよ。

食べてみて、スープの量が少ない以外は違和感がない。突出感が無く穏やかな味。チリパウダーを入れれば適度な刺激があり最後まで飽きさせず、結構好印象を持った。日本円換算で一個約16円なのだが、これが日本で五個パック178円ぐらいで売られていても全然不思議ではない。

麺は中太の角断面で、柔らかめであまりコシはない。日本の昭和時代の即席袋麺といった感じ。姉妹品のエジプト版Indomieと同様に麺がスープをたっぷり吸うようで、経時変化は大きいし、スープの量がどんどん減ってゆく。

スープは野菜味という割には色が濃く、またしっかりした味付けがされている。青臭さは無く、うま味や香りは必要十分で嫌味はない。もちろん複雑な奥の深さも無いけれど。チリパウダーは全部いれてもさほど辛くはないが、ちょっとした味のアクセントには十分になっている。

願わくは、この温厚な味の即席麺を、レバノン(やその近隣諸国)の人達が安心して味わうことができますように・・・

国名 エジプト
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 5 285000 395164
会社名 Salim Wazaran Abu Alata
製品名 Indomie Supermi Vegetable Flavour
謳い文句
調理方法 ゆで3分
質量 Net70g
熱量 315kcal (1319kJ)
Na 1.4g
付属品 粉末スープ、チリパウダー
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
中太の角断面、柔らかめでコシは弱い、スープをどんどん吸うため経時変化が大きい
汁・ソース 色は濃く味もしっかりしている、野菜の青臭さはない、旨味や塩分は十分で癖も無い
具・その他 チリパウダーは効果的だがそう辛くは無い、最後にスープは殆ど無くなる、素朴な味
総合評価 ★★2
試食日 2019/12/23
賞味期限 2019/12/10
入手方法 2019/05/16 Port Said (Egypt)
税込購入価格 2.5 LE/EGP (≒16 JPY)