No.6626 日清食品 (Hong Kong) 福 雞汁伊麵

No.6626は香港の日清食品、福 雞汁伊麵。ベトナム製。香港では福字麵とも呼ばれるこのブランドは2013年に香港統一食品から香港の日清食品へ移行したもの。ウチでは過去2008年12月のNo.4019で試食をしているのだが、今回の品のパッケージを見て驚いた!なんと、元々あった鶏の絵がチキンラーメンのひよこちゃんに乗っ取られているではないか!!

「おう!そこのニワトリ、今日から雞汁伊麵のマスコットキャラクターはこのひよこちゃん様がやるんだからとっとと失せろ!俺のバックにゃ日本の日清食品が付いているんだぜ、文句を言えるものなら言ってみろやボケ!」こうして哀れなニワトリ君は追い出されてしまい、その後の行方を知る者は誰もいない。

やや強引にも思われるキャラクターの流用は、香港の日清食品が現在チキンラーメンを販売していないから出来ること。とはいえ私の知る限り2000年以前には日清伊麵という名で販売しており、先代のひよこちゃんが出演していた。

まあ今回の福 雞汁伊麵も日清のチキンラーメンも基本は丼お湯入れ方式で作るお気軽麺で、さらに鍋で茹でたりそのままポリポリ食べるのも許容するなど製品の位置付けは似ていると思える。なので香港日清食品による福ブランド買収計画には、日清伊麵の福ブランドへの移行というのも組み込まれていたのだろう。

よ〜く見るとパッケージの「福」の字も微妙に変わっているのだが(同時に登録商標マークも消えている)、うがった見方をするなら安藤百福の福を連想しやすいようにしたのでは、と思ってしまう。

食べてみて、ひよこちゃんの絵が描かれているからといって、日清チキンラーメンそっくりの内容ではない。麺の食感や香りも、スープの味も明確に違う。とはいえ、ターゲットとする層はだいたい同じようにも感じたな。

麺は細く、気泡感が強い。食感は軽いけれど、やや硬めのゴムっぽさがあるのでひ弱な印象は受けない。日清のチキンラーメンとは舌触りからして別物。揚げ物の油の香りが強く、スナック菓子のようでもある。

スープは透明感が残る薄めの茶色で甘め。醤油濃度も薄い。化学調味料っぽいうま味が強くでているけれど、それほど嫌味には感じない。僅かな酸味と胡椒の刺激があり、単調さから救ってくれる。正直言ってかなり人工的に作られた味、という印象を持ったけれども、スナック菓子を抵抗なく食べられる人であれば問題はない程度。

というわけで、日清のチキンラーメンとは別人格(麺格)の製品なのだが、油の匂いやうま味の出し方で、むしろこれはタイ製の安価な即席麺(辛さは除外して)に似ているように感じたな。

国名 香港
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 897878 650033
会社名 香港日清食品
製品名 福 雞汁伊麵 Fuku Chicken Flavour Instant Noodle(製造はベトナム)
謳い文句 家居旅行・最佳食品 A good meal….anytime, anywhere
調理方法 ゆで3分/丼お湯入れ3分/そのまま食べる
質量 Net65g
熱量 293kcal (1227kJ)
Na 1.268g
付属品 粉末スープ(ネギ入り)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細く気泡感があるが硬いゴムみたいな粘りがありひ弱さは感じない、油の匂いが強い
汁・ソース 透明感が残る淡い茶色、甘めで醤油濃度は薄い、人工的な強い旨味だが嫌味ではない
具・その他 胡椒の刺激と僅かな酸味、ひよこちゃんがいるものの日清チキンラーメンとは違う味
総合評価 ★★2
試食日 2020/02/15
賞味期限 2020/01/26
入手方法 2019/09/23 Okada特派員様よりいただく
税込購入価格