No.6752はラトビアのRimi Baltic、Virtuosso Bacon Flavour。エストニアで購入した品をいただいたもの。
EANコードの国籍項(475)から販社がラトビア籍であることは判ったが、それ以外の情報が極端に少ない。困った~と思う一方で、こうした謎の多い即席麺の素性を少しずつ解き明かしてゆく作業は私にとって至福のひとときでもある。
普通の海外製即席麺の五倍ぐらいの時間を費やし判ったことは、バルト三国の小売チェーンRimi BalticのプライベートブラントがVirtuossoであること、親会社がスウェーデンのICAであること。だんだん点と点が繋がってきたぞ!
そして開封した瞬間「あぁっ!」と思った。こ、これは・・麺の色や形、スープの小袋、パッケージフィルムの材質等リトアニアKauno Grudai社の製品と造りが全く同じではないか!ここはSunYanとかAYA等のブランドでやはりバルト三国に向けて即席麺を販売しているところ。そうか、全ての謎がクリアになったぞ!
食べてみて、過去に食べたKauno Grudai社の製品と特長がほぼ一致する。ちょっと不器用な印象の麺や地味なスープ、日本の即席麺のように「ほ~ら美味しいでしょう」みたいなアピールは下手である。反面バルト三国の生活感みたいなものが漂ってくるようでもある。
麺は扁平の角断面で、かん水を使っていないようで白い。気泡感は結構あり、輪郭はあまりはっきりせず曖昧。重量感は結構あるのだが歯応えはややスポンジーで鈍重。作り方の指示は丼お湯入れ四分だが、まだちょっと湯戻りしきっていない感じ。小麦粉の香りもあまりしない。日本の即席麺の評価軸で見るとあまり芳しくない品質ということになってしまうだろう。
なお本品は総質量が50gとかなり小ぶりな製品。上述したKauno Grudai社のSunYanとかAYA等の製品はみな85gであり、全く同じものではない。
スープは淡い茶色で透明感がある。穏やかというか華やかさに欠ける味であり、ベーコンの燻蒸臭も弱い。その分わざとらしさは感じない。うまみはやや人工的で強く、辛い刺激はない。
2mm角ぐらいの人参と玉ねぎの粒々が入っており、歯応えと香りで意外と存在感がある。これが全体を単調さから救っていた。
国名 | ラトビア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 752050 204278 |
会社名 | Rimi Baltic |
製品名 | Virtuosso Bacon Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ4分 |
質量 | Net50g |
熱量 | 222kcal (931kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.05g) |
付属品 | 粉末スープ(人参・玉ねぎ・ネギ入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 白い扁平角断面、気泡感があり輪郭は曖昧、重量感はあるが鈍重な食感、量は少ない |
汁・ソース | 透明感がある淡い茶色、穏やかで華やかさに欠ける、ベーコン臭は弱く、刺激も無い |
具・その他 | 2mm角の玉ねぎと人参の粒々が歯応えと香りで主張する、Kauno Grudaiと出自が同じ |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/07/21 |
賞味期限 | 2020/06/11 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |