No.6825 味王 (Taiwan) Kung-Fu Mì Gà(輸出仕様)

No.6825は台湾の味王、Kung-Fu Mì Gà。「味王」「鶏汁麵」以外の中国語が一切出てこない輸出仕様である。Gàという語はベトナム語で鶏肉の意味だが、裏面の作り方説明はスペイン語とポルトガル語で書かれている。買ったのはスペイン。No.6815で姉妹品のKung-Fu Mì Bò(牛肉味)を紹介している。

この製品の素性をいろいろ調べていたら、偶然味王の英文版即席麺紹介ページを発見した。ここにあるChicken FlavourはProduct Code(EANコードのITEM項)が今回紹介する品と同じだが、パッケージデザインは全然違う。このへんは複雑で判りにくいが、だからこそ面白い。

食べてみて、良くも悪くも抑揚の少ない味。刺激を取り込んで元気を出そうという用途には全く適わないが、まったりとした気怠い昼下がりの食事には合っているかも。しかしパッケージの調理例写真のスープの色がと実物とは全然違うな。

麵は細めでやや扁平の角断面。表面はツルツルしており柔らかめ。粘りっ気やコシはなく頼りない食感。それでも攻撃性が少ない麺なので、気軽に食べられる。

スープは淡く白濁している。上の写真をみてもパッケージの調理例写真と全然違うのが判る。醤油や魚醤っぽい香りも皆無。少しトロっとした口当たりで、角がなくマイルド。粉末臭さがあり、うま味はちょっと人工的で安直。脂っ気や辛い刺激は無く、穏やかで平和な味。ちょっと平板すぎるような気もする。

とはいえ。全ての即席麺が明るく元気、強くて優しい、真面目で品行方正である必要は無い。ダラけた、だらしない、ダメな人間(俺のことかも?)に無言でそっと寄り添うようなものがあってもいいじゃないか。今回の製品みたいな脱力系即席麺というのもきちんと存在を肯定したい。

国名 台湾
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 710008 211648
会社名 味王 Ve Wong
製品名 Kung-Fu Mì Gà 鶏汁麺 (Chicken Flavour)
謳い文句
調理方法 ゆで2〜3分/丼お湯入れ3分
質量 Net80g
熱量 363kcal (1520kJ)
Na ~g(食塩相当量4.8g)
付属品 粉末スープ
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの角断面で表面は滑らか、粘りやコシは弱く頼りない食感だが気軽に食べられる
汁・ソース パケ写真と違う白く淡い色、醤油成分はない、トロッとした口当り、角がなく穏やか
具・その他 やや粉末臭く旨味は人工的、辛い刺激なし、元気は出ないがだらけた時の食事に良い
総合評価 ★★2
試食日 2020/12/05
賞味期限 2021/04/01
入手方法 2019/05/27 Motril (Spain)
税込購入価格 0.83 EUR (≒102 JPY)