No.6921 徳島製粉 金ちゃんラーメンカップしょうゆ味

No.6921は徳島製粉、金ちゃんラーメンカップしょうゆ味。徳島製粉といえば袋の金ちゃんラーメンとカップの金ちゃんヌードルが金看板。ではこの二つをミックスしちゃえ!と思ったかどうかは定かではないが、手持ちのブランド資産を再利用したかのような製品。

▲金ちゃんラーメン、金ちゃん棒状ラーメン、
金ちゃんヌードル

しかしと今回の金ちゃんラーメンカップを、同じ縦型カップの金ちゃんヌードルとどう棲み分けるのだろうか?との疑問が湧く。更に調べてみると税抜希望小売価格が今回の金ちゃんラーメンは145円、金ちゃんヌードルは180円と明確な差が付けられているのだった。要は金ちゃんラーメンカップは金ちゃんヌードルの廉価版、サブセットであるみたい。

食べてみて、味のベクトルは袋の金ちゃんラーメンやカップの金ちゃんヌードルとほぼ一致するのだが(金ちゃん棒状ラーメンだけは明確に違う)、力強さや骨太な部分が抜け落ちてしまって、ベクトルの矢印がだいぶ短くなってしまっている印象。

私が金ちゃんヌードルで好きなところは麺やスープに確かな手応えを感じることが大きい(日清のカップヌードル以上だと思う)のだが、それが大きく後退してしまったため、本製品は金ちゃんヌードルの代替品にはならないなあと感じた。もちろん圧迫感の少ないカップ麺を欲する人もいるだろうし、そうした用途には適すると思う。

麺は中太の角断面で、縦型カップとしては厚みがある。若干の気泡感があるが、しぶとい粘りがあって頼りなさは感じない。なお興味深いのは金ちゃんヌードル(麺の質量72g)が待ち時間三分なのに対し今回の金ちゃんラーメン(60g)は四分である。もしかしたら材料を安価なものに変更した代りに待ち時間を増やし、ある程度の歯応えを確保しているのかもしれない。

スープは濁り感がある醤油味で、鶏豚のうま味がよく出ている。胡椒の刺激があって明快な印象。若干の雑味も含めて古風な感じがする。そして前述の通り袋の金ちゃんラーメンやカップの金ちゃんヌードルと味の方向性は似ている。だが十分な力感を伴っておらず、食べ進んでいけどもエネルギーが溜まってくる気が全然しないのだ。「なんか違うぞ、こんな筈じゃない!?」って。

具はナルトが妙にたくさん入っている。しかし金ちゃんヌードルを食べる際の楽しみともいえるエビと豚肉は入っておらず、少し落胆というか価格の差を痛感させられる。なおヌードルには無いナルトとメンマが入っている。

どうしてもネーミングやパッケージの印象から金ちゃんヌードルを連想してしまうのだが、食べた手応えというか腹応えにはかなりの差があるなあと感じたよ。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 904760 010636
会社名 徳島製粉
製品名 金ちゃんラーメンカップしょうゆ味
謳い文句
調理方法 熱湯4分
質量 Net71/麺60g
熱量 310kcal (1298kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.8+2.9g)
付属品 粉末スープ、かやく(味付卵・ナルト・味付メンマ・ねぎ)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
中太の角断面、縦型カップとしては厚みがある、気泡感があるがしぶとい粘りがある
汁・ソース 濁り感がある醤油味、故障の刺激、金ちゃんヌードルに近いが力感や手応えに欠ける
具・その他 ナルトが妙に多く海老や肉は無し、金ちゃんヌードルと方向性は近いが頼りなく別物
総合評価 ★★2
試食日 2021/06/20
賞味期限 2021/08/12
入手方法 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく
税込購入価格