No.6949 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 仙台辛味噌ラーメン

No.6949はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 仙台辛味噌ラーメン。凄麺シリーズの中でも重鎮といえる程の製品だが、ウチにおける前回の試食記は16年も前だった。その間何度か食べた記憶はあるんだけど、もしかしたらテーブルマークの仙台辛味噌と混同していたのかもしれない。とにかく動画付きの試食記は今回が初めてとなる。

▲2005年版の凄麺仙台辛味噌ラーメン

プレスリリースには「仙台味噌醤油株式会社の味噌を100%使用しています」とある。やってます感を演出するためにちょっとだけ混ぜるのではなく、全量を他社に委ねるというのは結構思い切った判断だと思うのだが、その結果や如何に?

食べてみて、大きな余裕が感じられる。スープを形容するなら、大排気量の多気筒エンジンが低回転域を使って走る車のようで、何事にも動じず堂々とした佇まい。辛さがどうだとかうま味がこうだ、といった些細なことはどうでもいい話に思え、スープ全体として深みが感じられる味を実現出来ている。

スープがエンジンならば麺は足回り。低級な振動を遮断して心地良い動きのみを伝える、まるでハイドロニューマチック()のような動的質感。歯応えや薫り、信頼感などの官能性は俺に任せろ!というような自信が伺える。

何故かこの製品を食べていると、重厚で精密な機械が粛々と動いているような凄みを感じたよ。それは決して冷たいんじゃない。作り上げた人間の温もりや情熱が伝わってくる。

惜しむらくは具が野菜のみであること。レトルト素材を含み質感は決して悪くはないのだが、やはりこの部分に少し弱さを感じてしまうよ。ここに良質な挽肉が添えてあればさぞかし素晴らしいものになっただろうなあ、★4.5点を付けちゃうかも、などと空想する。コスト的な制約を緩くしてもう50円高くなってもいいから「スーパー凄麺」なんてのが出来ないだろうか?

Hydropneumatic:一昔前の仏Citroën社が多用した油圧と窒素ガスによるサスペンション(ばねとダッシュポット系)

麺は太めの扁平角断面で、しっかりとした歯応えと適度なしなやかさがあり、力強い味噌味のスープに負けない。いつもの凄麺のように小麦の香りが良い。

スープはややドロッとしてザラついた舌触り。味噌の味は重厚だが豚骨系のうま味のせいで陰気な味ではない。ニンニクの香りが前に出ている。辛さが心地良く、味と香りは強いが嫌味は無く、隙が無くて充実したスープである。

レトルト具は見たところNo.6939の横浜サンマー麺と同じもののようで、もやしは過剰なほどに歯応えがハッキリしており、僅かな酸味がある。でも醤油味の横浜サンマー麺とは異なりスープの味が強いので、これらは大して気にはならない。キャベツも効果的。肉無しだが物足りなさは感じずに十分な満足感が得られる。

しかし、これに肉があったらもっと良くなるんだろうなあ、とも思ってしまう。人間の欲は果てしなくエスカレートするなあ。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 903088 011707
会社名 ヤマダイ
製品名 ニュータッチ凄麺 仙台辛味噌ラーメン
謳い文句 シャキシャキの生タイプもやし! スープに仙台味噌醤油(株)の仙台みそ使用
調理方法 熱湯5分
質量 Net152/麺65g
熱量 362kcal (1516kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量2.0+6.6g)
付属品 液体スープ、レトルト具(モヤシ・ニンジン)、かやく(キャベツ・ねぎ)
ノンフライ麺
湯切り 不要
太めの扁平断面、しっかりした歯応えと適度なしなやかさ、力強いスープに負けない
汁・ソース ドロッとしてザラつく舌触り、重厚だが豚骨の旨味で陰気ではない、ニンニクの匂い
具・その他 辛さが心地良い、もやしは歯応え明確、現状で不足感は無いが肉があればもっと良い
総合評価 ★★★☆3.5
試食日 2021/08/16
賞味期限 2021/09/01
入手方法 2021/03/09 ドン・キホーテ
税込購入価格 204 JPY