No.6961 徳島製粉 金ちゃん玉ねぎらーめん

No.6961は徳島製粉、金ちゃん玉ねぎらーめん。姉妹品としてNo.6941でねぎラーメンを紹介している。ねぎラーメンは1986年7月の発売でもう35年が経つ長寿製品なのだが、今回の玉ねぎラーメンは2021年2月発売でまだ生まれたてのホヤホヤ。平成をすっ飛ばして昭和と令和の世代差があるね。姉妹品というよりも親子の関係か。

▲金ちゃんの(玉抜き)ねぎらーめん

主な看板として玉ねぎを掲げる即席麺は意外に少なく、現行品で他に知っているのはイトメンのカップ及び袋麺ぐらいしかない。イトメンの場合は製品名が「たまねぎ」とひらがな表記、ラーメンはカタカナである。またイトメンが「コンソメ味」と銘打つのにたいして今回の金ちゃんはしょうゆ味。各所が微妙に違う。

食べてみて、玉ねぎの甘みや香りもさることながら、液体スープに入っている豚の背脂がコクと力感を与え、製品全体に大きな影響を与えている。イトメンのたまねぎラーメンがアッサリ洋風のコンソメ味であるのとは結構対照的な性格である。

スープの印象としても、決して郷愁を誘うようなレトロ路線とは違いそこそこ今風で、令和世代の味だとは言わないが、平成後期程度の時代感覚は持っている。高級感は無いけれども好印象。

麺は細く、少し気泡感がある軽めの食感。昭和の時代の旧き佳きカップ麺、という風情である。でも油臭さが無く、質感は良い。金ちゃんのねぎらーめんの麺と似ているが、よりプルーンな印象を受けた。

スープは少し濁り感がある甘めのしょうゆ味。豚の背脂が入っており、これがコクと力感を与える。液体と粉末のダブルスープであるメリットをきちんと引き出している。奥底にほのかな辛さが感じられる。

玉ねぎがたくさん入っているが尖った刺激は無く、香りよりも歯応えで寄与する。メンマも筋っぽいが歯応えがあり、ネギも十分に多い。

ねぎらーめんと大筋では同じ路線だが、より華やかで今風である印象を受けた。とはいっても派手さは無く小じんまりとまとまっている製品である。製品名になっている玉ねぎ以上に背脂の存在が大きいと感じたよ。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 904760 013095
会社名 徳島製粉
製品名 金ちゃん玉ねぎらーめん
謳い文句 しょうゆ味 シャキシャキ玉ねぎと背脂の甘味
調理方法 熱湯3分
質量 Net101/麺72g
熱量 423kcal (1771kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.8+4.4g)
付属品 液体スープ(背脂加工品入り)、粉末スープ、かやく(玉ねぎ・メンマ・ねぎ)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細く気泡感がある軽めの食感、昭和時代の古き良きカップ麺という風情、油質は良い
汁・ソース 濁り感がある甘めの醤油味、豚の背脂がコクと力感を与える、玉ねぎの匂いは穏やか
具・その他 玉ねぎは歯応えで主張し、ネギも多い、派手さは無く小さくまとまっている今風の味
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2021/09/10
賞味期限 2021/09/15
入手方法 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく
税込購入価格