No.7042 伴野 信州牛らーめん

No.7042は伴野、信州牛らーめん。長野県佐久市の会社で生そばやうどん等の製造を主とする。YouTube動画で社名を「ばんの」と喋ってしまったが、「ともの」かもしれない。間違っていたらすみません。

▲都一の「中華そば」

今回の乾燥ラーメンは麺とスープが外製であり、麺はこの形態の製品でよくある八郎めんか?と思ったら、なんと都一によるものだった!都一は千葉にある会社で、即席麺業界の中では地味な存在だが、チキンラーメンが登場する(1958年)前の1952年に「小波状屈曲めん」の製法を考案し、現代に続く即席麺の祖となる会社だと認識している。昔から「中華そば」を発売しているけどスープが付いていないので手が出しにくいんだよね。

食べてみて、上質な大人の味と言う印象。牛肉味だが嫌な臭みはなく整然とした味。その分粗野な力強さとか勢いのようなものは無い。都一の麺も質感が良いのだが、この製品に関してはスープとの連携がいまひとつとれていないというか、我が道を行くような感じがある。

牛肉の香りの上質感は他では得難いものを持っており、また肉の欠片がはいっておりこれも安っぽさが無い。これらの点に価値を見出すならば推薦できる。一方で税込実売価格が300円の後半であるため、牛肉にあまり執着しない人には勧めにくいかな。

麺は幅2mmぐらいの中太の角断面で、やや内側から膨らんだような舌触り。また表皮がまるでハードコーティングされたような硬さを感じ輪郭も明確。これらの特質によってスープとの馴染みはいま一つかな。麺の製造は都一だが、同類の麺を作る北海道の菊水や藤原製麺、青森の八郎めんとは結構異なるキャラクターを持っている。

スープはまろやかな口当たりの醬油味で、結構ハッキリと牛肉の香りと脂っぽさが出ている。質感は良く匂いも癖が少ない。麺の湯切りを行うためにクリアで澄んだ印象。うま味はかなり強いが自然で安っぽさは感じない。辛い刺激や香辛料は無く穏やか。

細かな牛肉の欠片が入っている。この手の肉にありがちなブヨブヨした不自然な食感や味付けではなく、きちんとした繊維質が感じられ、香りも良い。きちんと役に立っている。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 939956 100716
会社名 伴野
製品名 信州牛らーめん (製造は麺:都一、スープ:南華園)
謳い文句 信州牛入り芳醇醤油スープ 信州限定 信州生麺工房
調理方法 熱湯5〜6分分離調理
質量 Net110/麺70g
熱量 321kcal (1344kJ)
Na ~g(食塩相当量7.1g)
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り
中太の角断面、膨れたような舌触り、表皮が硬い、上質だがスープとの親和性は今一
汁・ソース まろやか醤油味、牛の香りは明確だが上品で癖がない、旨味は強いが自然、刺激無し
具・その他 細かな牛肉の欠片は肉らしい繊維質で安っぽさ無し、派手さはないが上質で大人の味
総合評価 ★★★3
試食日 2022/02/21
賞味期限 2022/03/12
入手方法 2021/07/23 Kazue特派員様よりいただく
税込購入価格