No.7069 ヤマダイ ニュータッチ 元祖ねぎらーめん

 

No.7069はヤマダイ、ニュータッチ 元祖ねぎらーめん。1985年に業界に先駆けて発売され、もう37歳になる長寿製品。現存する競合製品では徳島製粉の金ちゃんねぎラーメンも随分と昔からあると思っていたのだが、調べてみたら金ちゃんは1986年の発売。ちょっとだけニュータッチの方が早かったんだ。どちらもピリ辛の醤油味だが、金ちゃんにはエビが入っているのが強みである。

▲昔のねぎらーめん(「元祖」なし、Yマーク入り、
JIS標準品、PL表示無し=昭和末期~平成初期か?)

上の写真は所有するねぎらーめんの最も古いフタである。明確な日付の記録は無いのだが、記載項目からして昭和末期~平成初期のものだろう。製品名の入れ方等は現行品とよく似ているが、いつから製品名に「元祖」が追加されたのかは把握していない。

食べてみて、ホッとするような安心感を得られる製品である。自らを大きく凄く良く見せるために無理をしているような危うさが全然無く、自然体で振る舞っているような大らかさ。競うことをせずにマイペースでやってゆく。これは発売以来37年もの歳月で培った自信が成せる業なのだろう。

何の変哲もない揚げ麺なので高級感は無いが、ネギの揮発性の香りや歯応え、ピリ辛のラー油によって程々の刺激があり退屈さを全く感じず、かといって過剰さもない。液体スープだからしっとりとした落ち着いた舌触りがあり、これらがとてもうまくバランスしていると思った。

麺は細めの扁平断面。若干の気泡感はあるが、しなやかで優しい舌触り。軽めの食感で、あまり存在を誇示する麺ではないが、スープや具とよく馴染んでいる感じである。

▲攪拌前

スープは透明感がある茶色で、鶏と豚のダシが出ている古風な醤油味。うま味は強く、僅かな味噌が味の隙間を埋めている感じ。ネギの香りと唐辛子の辛さがうまく絡み合って、心地よい刺激を作り出している。

▲攪拌後

植物性の油っぽさがあるが、動物性ではないので重たさは感じない。具のネギは大きくて歯応えもあり、この製品の最重要パーツである。挽肉もしっかりとした存在感がある。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 903088 000619
会社名 ヤマダイ
製品名 ニュータッチ 元祖ねぎらーめん
謳い文句 昭和60年発売 即席麺業界で初のねぎラーメン! 大きめカットのねぎ ピリッと辛い醤油味 麺には国内産小麦100%使用
調理方法 熱湯3分
質量 Net102/麺70g
熱量 415kcal (1738kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.8+4.0g)
付属品 液体スープ、かやく(味付肉そぼろ・ねぎ・赤ピーマン)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの扁平断面、若干の気泡感があるがしなやかで優しい舌触り、軽めで食べやすい
汁・ソース 透明感が残る古風な醤油味に、僅かな味噌が加わり隙がない、心地良いラー油の刺激
具・その他 ネギは大きく香りも効果的で本製品の主役、挽肉も存在感有、自然体だが退屈しない
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2022/04/13
賞味期限 2022/07/03
入手方法 2022/02/08 クリエイトSD
税込購入価格 127 JPY