No.7120 オーサワジャパン オーサワのベジ玄米ラーメン(しょうゆ)

No.7120はオーサワジャパン、オーサワのベジ玄米ラーメン(しょうゆ)。製造は桜井食品。動物性原料・化学調味料不使用でヴィーガン対応品。

この会社の製品は「マクロビオティック」という理念の下に作られている。これは玄米菜食を中心として、その土地でとれたものを、その旬に食べることを基本とする。今の食生活にちょっと不安を感じた際、その修正を施すために用いるのがいいだろう。

・・・という明確な目的がある製品なので、一般的な即席麺と同じ土俵に並べるのは適さない。単に空腹を満たすだけ、美味いラーメンを食いたいだけならば市中に並ぶ普通の安い即席麺で十分である。機能性食品であることを念頭に入れつつ試食を行った。

食べてみて、突出感が全く無く落ち着いた味の製品である。違う言い方をすればキャッチーな華やかさに欠け、食欲を鼓舞するような要素は全然無い。更に変な言い方をすれば税込約227円の購入価格のうち八割ぐらいはマクロビオティックを実施するための要素かな~とか思ったりして。

とはいえヴィーガン対応製品なので味の構成が一般的な即席麺とは全く違う図式になっており、これを解読するのは意外に楽しい作業である。一般的な即席麺とは違って得体の知れない調味料や香料や添加剤は使われていない(だろう)から、基となる材料を推測しやすいのだ。

スープでいえば昆布と醤油の存在が指先で感じ取るようなリアルさで感じられる。鰹だしは入っていないものの、基本骨格は蕎麦つゆに近いじゃないか。ごま油をすこし垂らして武骨な麺に馴染ませているね、、、など製品と対話しているような気分になる。そして自分の感覚が研ぎ澄まされてくるような気がするよ。

麺は幅2mmで細めの角断面。ノンフライで密度が高く、重量感が結構高い。輪郭は曖昧で、歯応えも少々ネチャッとした鈍さを感じる。特にこれぞ玄米といった香ばしさはなく、また無かん水なのでラーメンっぽい香りもせず、少し不愛想な印象の麺である。

スープは濃い茶色で、ごま油の香りが漂ってくる。動物性の原料や化学調味料を使っておらず、これ見よがしのうま味は皆無だ。だが昆布のダシが強く出ており、醤油の酸っぱさも感じられて、繊細さの他にある程度の力強さは備わる。辛い刺激は無い。

200円を超える製品の割には派手さや華やかさが無く、誰にでも薦められるものではない。しかし使用する原材料にコダワリを持っていたり明確な目的がある人にとっては、他に替えることが出来ない製品である。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 932828 066851
会社名 オーサワジャパン
製品名 オーサワのベジ玄米ラーメン(しょうゆ) (製造は桜井食品)
謳い文句 動物性原料・化学調味料不使用 for Vegan 国産小麦粉・玄米粉使用 無かんすいノンフライ麺
調理方法 ゆで3分
質量 Net112/麺80g
熱量 311kcal (1302kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量0.6+3.7g)
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り 不要
細めの角断面だが重量感はある、輪郭は曖昧でネチャッとした歯応え、香りも無愛想
汁・ソース 濃い茶色、ごま油の香り、昆布ダシが強く醤油の香りもリアル、刺激は無く穏やか
具・その他 値段の割に華やかさが無く万人には勧めにくいが、目的がある人には他に代え難い品
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2022/07/21
賞味期限 2022/09/28
入手方法 2022/05/11 Food & Company
税込購入価格 227 JPY