No.7147はまるか食品、ペヤング　バター醤油味やきそば。この製品は5月16日の発売。製品サイクルが極めて短いペヤングの企画モノやきそばシリーズだから今からの新規購入はもう不可能だろう。私はペヤングの新製品群を逐一追いかける情熱をもう完全に喪失してしまったよ。

今回の品はいただき物で、自分だったらまず手を出さないもの。というのも過去にバター風味のカップ焼そばを五種類ほど食べてきた中の、ほぼ全てであまり良くない印象を受けている。これが汁ありのラーメンまで含めると、高額製品で肯定的な評価をした事例もあるんだけどね。まあ一般論として安価なバター風味の即席麺を上手く成立させることは難しそうだ。

食べてみて、やっぱりバター風味の焼そばには馴染めなかった。私にはこの匂いがどうにも苦手で、落ち着いて食べることができない。まあこの辺の感覚は人に依って大きく異なるだろう。醤油バター味のスナック菓子が放つ匂いが焼そば全体を覆うことを想像して、食欲が十分に喚起される人は大丈夫かもしれない。

一方で単なるバターと醤油の香りだけではなく、具に干し椎茸やアスパラガスを使って単調さやしつこさから脱出するための工夫を凝らした痕跡は認める。刻み海苔も効果的だが、量が多くて表面が真っ黒になってしまい、見た目的にイケていないなあ。

パッケージのデザインは「ペヤングとしては」という注釈抜きで上品に仕上がっていると思うが、中身はかなりの曲者である。

麺は細めの扁平角断面で、気泡感と弾力感がある。コシとか重量感は弱めだが、香ばしくて軽快ないつものペヤングである。

ソースは人工的なバターの香料が強く、また和風の調味料もかなり主張する。スナック菓子みたいな味付けで、食事としては少々違和感を持った。うまみはかなり強く、また醤油の香り自体は控えめ。脂っこさは無く、辛さなどの刺激も無い。

具は干し椎茸が歯応えと香りで強い存在感があり、また和風だしのソースを補完しているようだ。アスパラガスは期待した程には目立たなかった。きざみ海苔は大量だが香りはいま一つで、他の具を覆ってしまいビジュアル的にも多すぎなように感じた。