No.7172 キャメル珈琲 KALDI 海老のビスク風ラーメン

No.7172はキャメル珈琲、KALDI 海老のビスク風ラーメン。製造は麺が菊水、スープが和弘食品による。ビスクとはおフランスで愛される、海老や蟹などの甲殻類をベースとしたとろっとしたスープのことザンス。という私も全然具体的なイメージを持っていなかったんだけど。

ビスクについて少し調べてみたのだが、材料調達から調理器具の用意、後片付けまで含めた複雑な手間手順でとても簡単には作れそうもない代物だね。少なくとも私に「よし、作ってみるか!」なんて気持ちは微塵も湧いてこなかった。なので税込たったの百数十円でビスクの疑似体験が出来るというのは実にありがたい。しかもラーメンまで付いてくるし(?)。

食べてみて、花の都パリの匂いをちょっとだけ感じるザンスね。ただ同時に麺由来のアジアンっぽさも明らかに存在し、これらがうまく融和しているとは言い難く若干の対立がある。まあこれがアジアアフリカ中東など多種多彩な人が流れ込む今のフランスの現状を図らずも象徴しているようにも思える。

ビスク風スープについては、海老の姿がおぼろげに見える感じで素材のうま味や香りは抑制的である(人工的な香料に強い依存をしてないのはありがたい)。まあこれは中華麺に合わせる前提の味造りであるし、値段を考えれば本格的なものを望むのは無理なこと。

一方で懐に余裕がある時に何らかの機会に恵まれたならば、一度はちゃんとした正統の「ビスク」を食べてみたいなあと思った。キッカケづくりとして本製品は好適だろう。

あと、パッケージ写真では丼の脇に焼いたフランスパンが添えられているのだが、本製品のスープをお湯少なめで溶いて濃い味にして、香ばしいフランスパンにディップして食べたらきっとよく合うだろうと思う。

麺は幅2.5mmの角断面でしっとりしており、緻密でかつ力強い舌触り。菊水が作った寒干し麺だからラーメンの麺としては何も不足感は無いのだが、今回の洋風スープとの相性については若干のミスマッチ感があり、アジアと欧州の溝や対立を感じてしまう。

スープは橙色で、とろっとした舌触りがある。赤い油が浮いていることもありパッと見はまるで担々麺のよう。しかし中華っぽさは皆無で、甘みが強く海老の香ばしさが前面に出た洋風のスープである。麺の湯切りをするので雑味が少なくクリアな印象。

しつこい臭みは無く食べやすい。辛い刺激や強い香辛料は無く、全体的にちょっと一本調子。海老や野菜などの具をいろいろ入れたいところだ。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 515996 926518
会社名 キャメル珈琲
製品名 KALDI 海老のビスク風ラーメン (製造は麺:菊水、スープ:和弘食品)
謳い文句 EBI BISQUR RA-MEN
調理方法 ゆで4〜4.5分分離調理
質量 Net122/麺80g
熱量 380kcal (1591kJ)
Na ~g(食塩相当量5.6g)
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り
幅2.5mmの角断面、しっとりと緻密で力強い舌触り、だが洋風スープとの相性は今一
汁・ソース とろっとした橙色で担々麺風だが中華要素ゼロ、甘く海老の香りが強い、嫌味はない
具・その他 辛い刺激や強い香辛料は無く一本調子、具に海老が欲しい、パンを漬けても良さそう
総合評価 ★★★3
試食日 2022/11/02
賞味期限 2022/12/06
入手方法 2022/09/04 KALDI
税込購入価格 172 JPY