No.7246 東洋水産 マルちゃん 緑の天ぷらうどん

No.7246は東洋水産、マルちゃん 緑の天ぷらうどん。同社の看板商品からの派生品で、緑なのにそばでなくうどんであり、長年かけて刷り込まれた慣習から「緑=そば」と思い込んでしまっている人は間違えて選ぶ恐れがある。かき揚げ天ぷらもパッケージ同様の緑色であおさ入り。でも普通の緑のたぬきのかき揚げ天にあるような小えびは入っていない。

2022年11月に発売された製品だが、もう同社のサイトには情報が載っておらず、通販も既に取扱を終了している様子。企画モノとはいえ短い命だなあ。ちなみに今回の品と同時発売で赤い天ぷらそばという製品も存在し、これは来月No.7256で紹介する予定。

食べてみて、赤と緑の入れ替え自体が目的なのかな、と思った。

赤いきつねや緑のたぬきのリソースを用いて無難なまとめ方をしているが、あおさの効力は限定的で、良くも悪くも心をグイっと掴まれるような、引っ掛かる部分に欠ける印象。いつの間にか食べ始め、いつの間にか食べ終わっていたような感じ。正面切って強く指摘するほどの欠点は無いのだが、もやもやした物足りなさが残ってしまった。

これと比べると、定番製品の赤いきつねや緑のたぬきはきちんとキャラが立っている上にバランスが整っていることを改めて認識した。今回の品がレギュラー製品に追加されるとしたら、それは違うんじゃないか?と言いたくなるが、短期間の限定商品なのでファンに向けたお楽しみ企画として肯定的に捉えよう。

麺は幅5mmの扁平断面で、気泡感が強く太さの割には軽い食感。赤いきつねとよく似た印象で癖はなく素直。これぞカップうどんの麺、という感じで、生麺に近付ける気などなさそうである。

スープはザラっとした舌触りが沈殿している。醤油濃度が薄くダシ重視。昆布の細かな欠片が入っており、その旨みが目立つ。食塩相当量が3.9gと少ないのにかなり塩気がきつく感じ、また少し深みに欠ける気がした。七味唐辛子は付属していない。

あおさ入りのかき揚げと揚げ玉は共に油っ気が強く、香りは長続きしない。緑のたぬきのかき揚げにある海老の香ばしさの方が食べる上での有難味がある。粉末スープの中には僅かにワカメが入っている。

国名 日本
ジャンル カップうどん
EANコード 4 901990 373012
会社名 東洋水産
製品名 マルちゃん 緑の天ぷらうどん
謳い文句 あおさ天ぷらにだしの利いたつゆ!
調理方法 熱湯5分
質量 Net91/麺66g
熱量 445kcal (1863kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.6+2.3g)
付属品 粉末スープ(わかめ・ねぎ入り)。かやく(あおさ天ぷら・あおさ揚玉・かまぼこ)は混込済
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
5mmの扁平断面、気泡感が強く太さの割に軽い食感、赤いきつね同様癖はなく素直
汁・ソース 醤油濃度が薄くダシ重視、昆布の欠片入り、塩気が強い、深みに欠ける、七味無し
具・その他 あおさ入りかき揚げと揚げ玉は香りが長続きしない、企画モノ故の安直さを感じた
総合評価 ★★2
試食日 2023/03/11
賞味期限 2023/04/21
入手方法 2022/11/16 相鉄ローゼン
税込購入価格 127 JPY