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No.7416 マルちゃん焼そば

No.7416は東洋水産、マルちゃん焼そば。この上なくシンプルな製品名だが、今回の品は同名の黄色い袋麺(静岡限定販売)ではなく、この8月に発売されたカップ焼そばである。そしてこれは同社定番の三食入りチルド焼そばの味をカップで再現しようとしたものだ。

実は私、マルちゃんのチルド焼そばが結構な好物であり、168円程度で安売りしている現場に遭遇するとつい買ってしまうほど。なのであの味がカップで手軽に作れるならば結構魅力的に映る。

だが今回の品は所詮乾麺、それも揚げ麺だ。生麺を冷蔵保存するチルド麺に敵うとは思えず、乾麺の限界を露呈させられる試食になるかもしれない。無謀な同士討ちの戦にはならないのか?

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No.7415 日清食品 咚兵衛油豆腐烏龍麵(台湾向けどん兵衛きつねうどん)

No.7415は(日本の)日清食品、咚兵衛油豆腐烏龍麵。台湾向け輸出仕様のどん兵衛きつねうどん。香港の日清食品が企画して、日本の日清食品で生産し、台湾の商社正暉(Falken)が台湾で販売するもの。

▲製造廠商:Manufacturers
經銷商:Dealer
台灣進口代理商:Taiwan import agent

日本の大企業による即席麺の輸出は極めて少ないが、和風麺に関しては在留邦人需要があるためか、東洋水産等でいくつかの実施例がある。

▲緑のたぬき輸出仕様(2019年、豪で入手)
今回の品(台湾専売)とは違い、英語表記による多国籍対応
赤いきつねも同様の輸出仕様が存在する
フタの周囲が白いのはだいぶ昔のグラフィックだな

カップ側面には主要材料の産地が県名まで記載されており、それによると原産地は山口縣(県)だから下関工場だね。

▲油豆腐(油揚げ)は滋賀県産、
粉末スープと七味唐辛子は広島県産

開封するとスープの小袋は日本語表記のみで、台湾向け仕様のため新規に味を開発した訳ではなさそうだ。そして粉末スープには「147」の識別番号があり、これは西版のきつねうどんに継続して付いているものみたい(識別番号が何を意味するものか把握していないので誤解があるかも)。一方で七味には随分前から日本国内版に付いている「彩り」の一言が無い。印刷色は老眼に読み辛い薄緑。

▲スープの識別番号「147」は西版きつねうどんらしい
このターコイズブルーの印刷色がいつ頃のものか
思い当たる人は教えて下さい

ということでこの台湾向け輸出仕様は少し前の西版を基に外装の中文化を施したもの、と暫定的に結論づける。謎解きが楽しい。

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No.7412 ホクメンフーズ 天北ラーメン みそ味

No.7412は稚内のホクメンフーズ、天北ラーメン みそ味。天北(てんぽく)は天塩と北見からとった名で、かつて天北線というJR北海道の鉄道があったのだが、1989年に廃線になった。今まで同社の二食入製品を二度紹介しているが、今回の品は初めての一食入り製品。

夏頃から始まった北海道遠征シリーズ(50種類)の紹介は今回を以て終了する。入れ替わる形で台湾遠征シリーズ(63種類)を開始しており、これが初夏まで続く予定。来年前半に一つ海外遠征を入れる計画でおり休む暇がないなあ。日本国内の新製品も随時フォローしたいところだが、YouTube動画の制作を伴う試食記をアップするのは今のペースが私の限界だよ。

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No.7407 マルちゃん 屋台十八番 しお (北海道限定)

No.7407は東洋水産、マルちゃん 屋台十八番 しお。こいつを食べるのは19年ぶりだ。前回のダブルラーメンと同じ北海道限定販売品。この二品の中間的な位置にやはり北海道限定の「塩ラーメン」があるのだが、これは昨年試食しているので今回一連の試食からは割愛する。

▲マルちゃん北海道限定しお味袋揚げ麺軍団
ちなみによく似たデザインの東北・信越・中京・静岡版の
塩ラーメンには水色の★★★が無い

ダブルラーメンは一個当たりの税抜希望小売価格が92円なのに対し、今回の屋台十八番(塩ラーメンも同額)は136円と五割近くも高い。だが開封すると粉末スープの他に液体スープ、調味油が入っており、小袋三包のリッチな仕様(塩ラーメンは粉末スープとすりごま)で、我こそはマルちゃん北海道限定しお味袋揚げ麺軍団の頭である!とアピールしているかのようだ。

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No.7406 マルちゃん ダブルラーメン しお (北海道限定)

No.7406は東洋水産、マルちゃん ダブルラーメン しお 。一つの袋の中に麺とスープが二個ずつ入っている北海道限定販売品。税抜希望小売価格は184円で一食当たり92円。同社の塩ラーメンや屋台十八番の単品価格がが136円、五個パックが680円(一食当たり136円)なのでダブルラーメンならではの価格的なメリットがあるね。但しあくまで希望小売価格であり実勢価格ではない。

▲発売直後のダブルラーメンしお(1998年)
この頃は中央部分が透明で、中の麺が透けて見えた

パッケージデザインは昭和の雰囲気を色濃く今に残す製品、と言いたいところだが、このしお味に関しては発売が1998年。立派な平成、それも平成二桁生まれである。なお同じダブルラーメンのしょうゆは1964年、みそは1975年で生粋の昭和生まれ。

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No.7405 日清食品 カップヌードル 担担

No.7405は日清食品、カップヌードル 担担。最近のウチにしては珍しい有名ブランドの新製品(とはいえ発売は8月末)の試食。

普段海外モノや北海道のローカル製品を主として食べていると、たまには売れ筋の新製品が食べたい!という欲求が腹の底からマグマの如く沸きあがってくる。その時現れたのがこのカップヌードル担担。私の野生の勘としてこれはかなり中身に期待できそうだと閃き、短期間で終売になる危険もあるので早急に確保した。

なおウチは担々味のカップヌードルで2000年に旨ダレ中華担々、2008年に四川風担々、2018年に肉食リッチ贅沢肉盛り担々麺を紹介している。東洋水産に多い担「担」表記は日清では極めて珍しい。(ウチの記録では過去にGooTaの一件だけ:国内限定)

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No.7402 ホクメンフーズ 北海道サロベツラーメン ミルク風味の塩味

No.7402はホクメンフーズ、北海道サロベツラーメン ミルク風味の塩味。同社は稚内の会社で、サロベツは利尻島を含む道北の西側、豊富町~天塩町の辺りを指す。サロベツ川やサロベツ湿原センターってのがあるね。特にラーメンが有名な地だとは聞いていないので、この製品ならではの創作名だろう。

豊富町は酪農が盛んなところだが、「ミルク風味の塩味」というところに期待と不安が入り混じる。カップ麺では企画モノとしてたまにミルク味の製品が出るが、個人的には浮ついた印象の製品が殆どだと思っている。牛乳はラーメンへ適用するには使いこなしの難しい材料だと感じており、今回の品のようなノンフライの袋麺との相性は懐疑的だなあ。

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No.7401 藤原製麺 しじみラーメン しお味

No.7401は藤原製麺、しじみラーメン しお味。これ一杯でオルニチン25mg(しじみ70個分)が摂取できる。同社製品としては珍しく、しじみやワカメなど乾燥の具が付いている。

 

▲一杯でしじみ70個分のちから(2016年)

・・・って、ちょっと前にもこんなスペックの藤原製麺の製品を食べたような覚えがあるなあ、と過去の記録を紐解くと2016年に紹介したNo.5845永谷園とのコラボ製品である「一杯でしじみ70個分のちから」を食べていた。スペックを比較すると質量とかかやくの構成は同じ、栄養成分は僅かに違っているがごく僅か。同社は2008年に永谷園の子会社になったのだが、もしかして中身が同じものを衣を替え、、違う販売ルートに乗せているのかな?

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No.7399 きちみ製麺 スープで食べる 白石中華温麺

No.7399はきちみ製麺、スープで食べる 白石中華温麺。同社は宮城県の会社で、即席麺マニアには「カレーめん」の製造者といえば判りやすい。

温麺(うーめん)は宮城県の特産で、大雑把に言えば油を使わないそうめんであり、胃に優しく消化が良いらしい。一般的なそうめんが製造時に油を使うのは、麺同士の付着と乾燥を防ぐためであり、これに対して温麺はデンプン粉をまぶして対処する。このため脆くて崩れやすいので長さが短めになっている。

今回の品が珍しいと思ったのはスープが中華風、ラーメン風であること。パッケージの調理例写真を見る限りはラーメンそのものだね。カレーめんもそうだけど、結構挑戦的な企画が多い会社だね。

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No.7397 サッポロ一番 札幌ラーメン どさん子監修 味噌ラーメン

No.7397はサンヨー食品、サッポロ一番 札幌ラーメンどさん子監修味噌ラーメン。学生の頃どさん子には時々食べに行ったり、知人がバイトをしていたりで何かと接点があったものだが、ここ三十年以上全く行っていない。当初はどさん「娘」と区別が付いていなかったよ。

サッポロ一番ブランドの味噌ラーメンでパッケージの地色が橙色とくれば、当然定番のみそラーメンをちょいと弄っただけの派生商品だろうと思ったのだが、改めて製品名を見るとみそではなく味噌の漢字表記でありラーメンの書体も違う。ということは定番のサッポロ一番シリーズとは一線を画した企画なのだな。よく見たら「ご当地熱愛麺」というサブブランドも付いているし。

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