カテゴリー別アーカイブ: 50海外のカップ麺

No.6099 中粮五谷道場食品 (China) 番茄牛腩面

No.6099は中国の中粮五谷道場食品、番茄牛腩面。この会社の英文表記はCofcoという何かの頭文字を並べたものになる。

中国市場におけるノンフライ即席麺の先駆けで、最近になってやっと競合大手が追従してきた状況であり、日本における今は亡きカネボウ食品みたいな位置付け。もっとも数年前までは麺もスープもこなれておらず即席麺としての完成度はあまり高くないと思っていた。

しかし中国でも健康志向の人は少なからず存在し、業績はグングン伸びていた・・・んだけど、国営企業ゆえのずさんな経営で近年急降下、即席麺事業を切売りすることになった。こんなところもちょっとカネボウに似ている。(カネボウは国営じゃないけど)

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No.6094 Nissin Foods (Gremany) Nissin Soba Teriyaki (Nordic Version)

No.6094はドイツの日清食品、Nissin Soba Teriyaki、北欧仕様。過去の事例からして北欧仕様といっても語句の表記がデンマーク・オランダ・スウェーデン・フィンランド語になるだけで中身はヨーロッパ圏共通だろうと推測する。この辺りの言葉は英語との関連が薄くて単語を見ても何がナンやらさっぱらんな。

No.6059で袋版のSoba Teriyaki味を試食しており、基本的な味造りはこれと同一だろうなあ。液体ソースの袋も同じものっぽいし。 続きを読む No.6094 Nissin Foods (Gremany) Nissin Soba Teriyaki (Nordic Version)

No.6079 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Pollo

No.6079はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Yakisoba Pollo。Polloはスペイン語で鶏肉のこと。No.6071Classicの姉妹品であり、会社のことやポーランド味の素との関係についてはそちらを参照のこと。

日本の焼そばで「鶏肉」をアピールするものはとても珍しい。i-ramen.netのデータベースを検索してみたところ、袋とカップの焼そば全447種のうち、具材に鶏肉を使うものが11種(ペヤングも含まれる)、製品名や謳い文句に鶏またはチキンが付くものは6種しか引っかからなかった。

鶏肉焼そば、意外な盲点だと言えよう。 続きを読む No.6079 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Pollo

No.6075 天津頂益食品 (China) 康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味

No.6075は中国の天津頂益食品、康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味。写真だと大きさの見当が付きにくいが、縦型カップとしてはやや大柄な製品。中国の即席麺ではしばしば製品名に「肥」という字を使うものを見掛ける。

中年日本人の感覚としては「肥」という字を見るとどうしても即座に「肥溜め」とか「糞尿」を連想するから製品の名称に用いることはまずあり得ないだろう。でも本来「天高く馬肥ゆる秋」とか「肥沃な大地」など動物や農作物が太ったり富んだりする良い意味を表すものだから食べ物の名前としては適しているんだけどね。今後「肥溜め」にリアリティを持たない人が大多数になると状況は変わってくるのかも。 続きを読む No.6075 天津頂益食品 (China) 康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味

No.6071 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Classic

No.6071はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Yakisoba Classic。黒い湯切りのフタが付いた焼そば。汁ありラーメン版のYatekomoは2014年にNo.5271、5301、5355で三種類の試食をしているが、このBlogを始める前の話である。

当初は正体不明で謎のカップ麺という認識だったが、その後の調査により製造は(たぶん)ポーランドの味の素で、イタリアStar社のSaikebon・フランスLustucru社のBanzai Noodle・そしてポーランド味の素のOyakata Noodlesと四兄弟だということが判ってきた。 続きを読む No.6071 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Classic

No.6070 Vị Hương (Vietnam) Phở Như Ý Shrimp & Garlic Flavour

No.6070はベトナムのThiên Hương Food、Vị Hương Phở Như Ý Shrimp & Garlic Flavour。輸入者は業務スーパーの神戸物産で、ラベル類は完全日本語化されており、バーコードの国籍項も日本のものになっている。

Thiên Hương Food/Vị Hươngはベトナムの即席麺シェアで5位近辺、仕向地によっては「味香麺」という漢字のブランドを用いる。シェアの首位はAcecook Vietnam/Vina Acecook、以下Masan Food/Omachi、Asia Foods/GauDoであるが、これらが殆ど日本には入ってこないのに対してこのVị HươngはVifonブランドと並んでアジア食材店でよく見る。 続きを読む No.6070 Vị Hương (Vietnam) Phở Như Ý Shrimp & Garlic Flavour

No.6066 天津頂益食品 (China) 康师傅 爱鲜大餐 私房牛肉面

No.6066は中国の天津頂益食品、康師傅 愛鮮大餐 私房牛肉面。中国は日本の7倍程度の市場規模があり、その中で約50%のシェアを持つ康師傅は文句なしに世界一の即席麺ブランドだといえよう。天津頂益食品は製造者で販売は康師傅控股による。

康師傅といえば赤いカップの紅焼牛肉面が定番商品で、かつてこれを北京の駅や飛行場でみんなズルズルと食べている姿を見て感銘というかショックを受けたもの。大盛りなのに辛くて塩辛くて強い味だから一食食べるとどっと疲れてしまうような味だった。

しかし今回の品はノンフライで化学調味料不使用、従来品を完全否定するようなもの。康センセ、気でも狂ったか? 続きを読む No.6066 天津頂益食品 (China) 康师傅 爱鲜大餐 私房牛肉面

No.6062 Ajinomoto (Poland) Oyakata 親方 Japońska Wołowina Smak Wasabi

No.6062はポーランドの味の素、Oyakata 親方 Japońska Wołowina Smak Wasabi。英文の解説ではBeef Wasabi (Japanese horseradish) Flavour、となっている。

日本のカップ焼そばでも最近はワサビをアクセントとして使う製品をしばしば見かけるが、大抵の場合はマヨネーズとの併用によるものだ。一方今回の品はマヨ抜きで、ベースとなる味も牛肉であることから独自性の強いものなのであろう。

しかしヨーロッパでのWasabiの認知度ってそんなにあんのかな?「東洋の不思議調味料」程度の扱いではないかと推測する。 続きを読む No.6062 Ajinomoto (Poland) Oyakata 親方 Japońska Wołowina Smak Wasabi

No.6057 Nong Shim (South Korea) Chicken Kuksu

No.6057は韓国の農心、Chicken Kuksu。ハングルで書けば농심、치킨국수。パッケージに書かれているハングル치킨はChickenの読みを当てはめたもので、Kuksuは韓国語で麺のこと。今回の品は韓国製でポーランドへの輸出仕様。

カップのフタと側面に書かれる文言はポーランド語のみ。欧州向け即席麺の場合、複数言語を併記することによりいくつもの仕向地を同一仕様で賄うケースが多いのだが、ポーランドのためだけに印刷を起こしているのは芸が細かいというかこの市場を重視している証だと思われる。(ただし粉末スープの小袋への印刷はフランス語とスペイン語だった) 続きを読む No.6057 Nong Shim (South Korea) Chicken Kuksu

No.6051 Ajinomoto (Poland) Oyakata 親方 Japoński Klasyczny

No.6051はポーランドの味の素、Oyakata(親方) Japoński Klasyczny。英語表記ではJapanese Classic。カップ焼そばなのだがそれらしい語句の表示は無い。カップ側面の小さな写真を見て、湯切りをする製品だとすぐに分かるヨーロッパ人はあんまりいないんじゃないだろうか?

欧州圏での焼そばはハンガリー日清の「Soba」(袋版もある)が先行しており、今回の親方は追いかける立場。どちらも穴が開いた樹脂製のごっつい湯切りフタが付いているのが特徴的。そうか、かの地ではこのフタが湯切りが必要な焼そばであることの象徴なんだ! 続きを読む No.6051 Ajinomoto (Poland) Oyakata 親方 Japoński Klasyczny