カテゴリー別アーカイブ: 60海外の袋麺

No.7403 維力食品工業 (Taiwan) 維力炸醬湯麵

No.7403は台湾の維力食品工業、維力炸醬麵。同社の看板製品である維力炸醬麵(「」無し)は1973年に発売され丁度半世紀が経つ。台湾の即席麺市場では統一企業の肉燥麵と並んで歴史のある定番製品としてどこにでも売られており、日本で言えばサッポロ一番やチキンラーメンに相当する存在感といえるだろう。

▲定番の維力炸醬麵(「」無し、2011年版)
赤青の配色が逆
維力炸醬麵にも維力炸醬麵にもカップ版がある

大元の維力炸醬麵(「」無し)は丼お湯入れで湯戻しした後に湯切りをする汁なし麺。湯切りしたお湯は別途コップに入れた粉末顆粒と合わせてスープを作るマルちゃん焼そば弁当式。その維力炸醬麵に湯切りをしないラーメンが2021年に登場した。先日台湾遠征した際の、最優先で購入すべき品として位置付けていた。

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No.7400 味丹企業 (Taiwan) 美味小舖 海鮮湯麵

No.7400は台湾の味丹企業、美味小舖 海鮮湯麵。製品名はおいしい(料理を出す)小さな店舗、って意味だね。言語は違っても文字を見るだけで大体の意味が分かるんだから漢字って素晴らしい!九年前に台湾へ行った時はこのブランドを見た覚えが無いので比較的最近出たものかな?(商標登録は2009年になっていた)

単品売りで一個16TWD(購入時のレート換算で約74円)の台湾で一番安い部類に入る製品。もっとも、台湾の袋麺は安い製品とレトルト具の付いた高い製品とで二極化しており、中間的な製品が少ないのだ。安い部類の製品はもちろん揚げ麺で、丼お湯入れのチキンラーメン方式で湯戻しするものが大多数。

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No.7398 Unox (Nederland) Good Noodles Groente

No.7398はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Groente。Groenteは野菜の意味で、EU認定ヴィーガンマーク付き。汁ありと汁なしを選択できる。この製品は18年ぶりの試食。

オランダを表す語はNederlandの他にNetherlandやHollandがあり、Hollandは2020年に同国で使用廃止令が出されたらしい。二ホンとニッポンぐらいの違いなのかな?と思いつつ何が妥当なのか曖昧なままでいる。ウチが現在Nederlandを使うのは、単純にUnoxブランドを持つUnilever Nederlandに倣ったからである。

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No.7393 阿財雞絲麵 (Taiwan) 生麵外帶

No.7393は台湾の阿財雞絲麵、生麵外帶。高雄にある有名実在店における持ち帰り用の麺(15TWD≒70円)。スープは付属しておらず自前調達する必要があるが、大量の揚げニンニクが付いてきた。

▲阿財雞絲麵の店舗(台湾の高雄)
1951年創業

台湾では戦後間もなく(一説によれば戦前)から麺を油で揚げて長期保存性を持たせ、お湯で戻して食べる「雞絲麵」なる食べ物が存在し、ウチではこの形態を採る力山食品の「黒雞牌雞絲麵」を何度か紹介してきた。

▲力山食品の黒雞牌雞絲麵(2015年)

この度台湾へ行き、雞絲麵の有名店である高雄の阿財雞絲麵を訪れ、店舗で食べるとともに持ち帰り用の麺を購入してきた。製造方法からして日清チキンラーメンのルーツとも目されるこの麺を今回の試食記で採り上げる。スープは店舗の味を思い出しながら、粉末の鶏ガラと鰹だしを基に適当に作ってみた。

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No.7385 Nissin Foods (Thailand) Thai Signature Stir Fried Curry Sea Crab

No.7385はタイのNissin Foods Thailand、Thai Signature Stir Fried Curry Sea Crab。タイ語表記は ไทย ซิกเนเจอร์ รสปูทะเลผัดผงกะหรี่となる、らしい。Signatureシリーズという名は既にシンガポールのTat Hui Foods、KOKAブランドが使っているので二番煎じという感もある。

日本向け仕様のため日本語表記もあり、そこには「プーパッポンカリー味焼そば」と記されている。だが作り方の説明では鍋で麺をゆでて湯切りをした後にソースを絡めるという手順が示されていて、実際に焼くという工程は含まれない。

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No.7378 Unox (Nederland) Good Noodles Saté

No.7378はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Saté。サテ味というのはあまり日本人には馴染みがないが、乱暴に言えば東南アジアの焼き鳥のようなものである。まあ串焼きにするというだけで、素材は鶏肉に限らず牛や羊、魚介類も含む。いままでサテ(SatéまたはSatay)味の即席麺は十種類ほと食べているが欧州製のものは今回が初めて。ただ海外の即席麺製造会社を検索すると、アジア圏以外でもサテ味の製品を見掛けることは偶にある。

▲裏面の作り方説明(オランダ語)
Zo Maak Je Het Klaar: は準備方法:
NOEDELSは麺(焼そば風)
NOEDELSOUPは麺とつゆ(汁ありラーメン)
Klaar! は出来上がり!

今回の品は作り方の説明が二通り記載してあり、一つは汁ありのラーメン、もう一つは湯切りをする焼そば風。今回は焼そば風で作ってみた。

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No.7375 Nissin Foods (Thailand) Thai Signature Tom Yum Shrimp Creamy Soup

No.7375はタイの日清食品、Thai Signature Tom Yum Shrimp Creamy Soup。タイ語表記はไทย ซิกเนเจอร์ รสต้มยำกุ้งน้ำข้นとなる(らしい)。タイの普及価格帯即席麺としては珍しい、麺を鍋でゆでて作るタイプの製品。タイで製造された製品だが、裏面の作り方説明などは日本語化されている日本向け輸出仕様。

近所のスーパーで売られていた品なのだが場違いな印象が強く、いつ見ても同じ量が残っていて、売れ行きはあまり芳しくないように思われた。一般の人は簡単には手を出さないだろうから、タイ料理フェア等に合わせた販売でないと厳しいのではないか。

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No.7372 福建金之穂食品 (China) 榕鼎麥 葱油拌面

No.7372は中国の福建金之穂食品、榕鼎麥 葱油拌面。英語表記ではFujian Jinzhiho Foods、Rongdingmai Scallion Oil Noodles。ウチで初めて紹介する会社。ゆでた後に湯切りをしてソースを絡める、拌面と呼ばれる汁なし麺。日本の海外食材店で購入したものだが、日本語説明のシール貼付等は無く、頑張って中国語を解読するしかない。

うんと素っ気ないパッケージのグラフィックから想像した通り、零細企業らしく会社のサイトは探しても見つからなかった。だがブランド名の「榕鼎麥」で検索すると、「淘宝(Taobao)」など中国のネット通販業者がたくさん引っ掛かってくる。

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No.7367 阿舎食品 (Taiwan) 究醬拌麵 台南担仔麵

▲日本語はシール貼付けによるもの

No.7367は台湾の阿舎食品、究醬拌麵 台南担仔麵。ウチでこの会社の製品を紹介するのはもう九回目。だがその全てが頂き物であり自分では購入したことがない。まあこれも縁ということなのだろう。

拌麵というのはノンフライのうどんのような乾麺に醤油ベースのソースを絡めるもので、シンプルながら飽きのこない味。台湾の他にも中国・香港でも良く見かける形態の料理で、即席麺として同社以外の製品もいろいろ食べてきたが、正直言って麺もソースもみな似たり寄ったりで、製品毎の個性というか振れ幅がとても狭い印象を持っている。ラーメンを見習ってもう少し色々な新しい味を開拓してもいいのでは?と無責任な部外者は思うのだ。

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No.7359 KOKA (Singapore) Signature Spicy Singapore Fried Noodles

No.7359はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Signature Instant Noodles Spicy Singapore Fried Noodles。繁体中文で書くと辣味星洲炒麵。13年ぶりの試食であり、前回食べた時はMi Goreng(インドネシアの汁なし麺)という表記が併記されていたのに今回は消えている。

No.7349で紹介した同社姉妹品のラクサ味では、シンガポールのことをマレー語表記のSingapuraと綴っていたのに、今回は素直に英文でSingaporeとしている。この地域の人にしか理解できない、微妙なニュアンスの違いがあるのかな?

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