カテゴリー別アーカイブ: 60海外の袋麺

No.6691 Maggi (Italy) Noodles Gusto Curry

No.6691はイタリアのNestlé Italiana、Maggi Noodles Gusto Curry。Nestlé Italianaはあくまで輸入販社であり製造国は明記されていないが恐らくウクライナだろう。最近ウチが注目している欧州で人気急上昇中の、少ないお湯で煮込むほぼ汁なしラーメン。

このイタリア向けMaggiの製品のみ、麺をゆでる前に大さじ一杯の油を入れる指示がある(スペイン向けのMaggiではこのような指示は無い)。当初その目的が香り付けとか食感の潤い等の、質感アップのためかと推測していたが、他の製品を食べていくうちに、これは麺が鍋へ焦げ付くことを防ぐためではないかと思えてきたよ。

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No.6688 La Doña (Panama) Sabor a Camarón

No.6688はパナマのLa Doña、Sabor a Camarón。カマロンはスペイン語で海老のこと。No.6629で姉妹品のSabor a Carne(牛肉味)を紹介している。

製造は中国だが、外観からはそれらしい痕跡は見当たらない。しかし開封すると粉末スープの小袋にスペイン語と英語の他、漢字で「调味包」と書かれていて出自がバレてしまっている。あと、調理例写真で麺を箸てすくい上げている。中米で売られる即席麺で、フォークではなく箸を使う例は殆ど無かったように記憶するので、ここで中華っぽさが少しだけ滲み出ているのかもしれない。

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No.6687 PAMA (Thailamd) Kua Teaw Segera (for Malaysia)

No.6687はタイのThai President Foods、PAMA Kua Teaw Segera。PAMAは漢字で「爸媽」と書き、マレーシアで販売される米粉で作られたビーフン。YouTube動画のタイトルでは誤って社名をPresident Rice Productと書いてしまったが、ここは2017年10月に親会社であるThai President Foodsに吸収されていた。PAMAは同社がマレーシア向けブランドとして企画された米粉麺専用ブランドであり、Intel Streams社を輸入代理店とする。この辺の国際的な関係は極めて複雑かつ流動的で、直接関わらない国の者にとっては極めて判りにくい。

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No.6686 Sailebon (Italy) Noodles Manzo (Beef)

No.6686はイタリアのStar、Sailebon Noodles Manzo。最近ウチが注目している、欧州で流行りの少ないお湯(今回の品は150ml)で作るほぼ汁なし麺。牛肉味である。

Saikebonってな末尾が「ボン」で終わる固有名詞を聞くと脳内で勝手に「♪ぼんぼん ばかぼん さいけぼん♪」なんて唄が再生されてしまうのだ(歳がバレるな)。でも昔Saikebonを紹介した時にYouTubeへのコメントでイタリア人が、この名はイタリア語の「Sai che buono?(=Do you know how tasty is it?/美味しいですか?」から来た言葉だよ、と教えてくれた。にゃ~るほど!

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No.6685 Indomie (Morocco) Goût Boeuf (Beef Flavour)

No.6685はモロッコのSawamag (Salim Wazaran Maghreb)、Indomie Goût Boeuf(フランス語)。ビーフ味である。モロッコのゴミゴミした市場を片っ端から歩けども全然即席麺を見つけられない、ダメかと諦めかけた時にやっと見つけた一品。二個で1€、結構ボラれたなあと思ったがしょうがない。

▲左はエジプト版( طعم لحمه)
右はモロッコ版(بنكهة لحم البقر)▲

同じアフリカのインドゥミーでも、エジプトとアフリカではパッケージが異なるし、よく見ると「牛肉味」を表すアラビア文字も違っている。まあアラビア語は世界各地で使われている表音文字だから国毎にいろんな方言があっても不思議じゃあないよなあ。狭い日本の中でも話し言葉は結構違うんだから。

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No.6683 Nissin Foods (USA) Top Ramen Soy Sauce Flavor

No.6683は米国の日清食品、Top Ramen Soy Sauce Flavor。手持ちのTop Ramenは今回で最後となる。Top Ramenは2017年10月に全面リニューアルを行い、現在6種類が存在する(最近追加されたカップ版は除く)が、今回で5種類目の試食となる。残る一つはHot & Spicy Beef味で、なるべく早いうちに入手・試食して完全制覇しなくちゃ。

▲米国日清のサイトより借用

なお今回の品には載っていないが、最近の品にはサンリオの「ぐでたま」のキャラクターが描かれている。香港の日清は福ブランドでチキンラーメンひよこちゃんのキャラクターを引用していたが、米国ではそのやり方は踏襲しなかったんだな。

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No.6681 日清食品 (Hong Kong) 福 冬蔭功湯伊麵

No.6681は香港の日清食品、福 冬蔭功湯伊麵。英語表記はFuku Tom Yum Soup Instant Noodleで、製造はベトナム。「冬蔭功」がトムヤムの意味らしい。単純に広東語の読み(dung1 yam1 gung1)を当てはめただけのようにも思えるな。結構昔からある製品である。

2013年に香港統一(企業名)から香港日清に福ブランド即席麺(福字麵)が移管され、2016年に従来タイで作られていたのがベトナムへ移管された。今回の品は香港の会社がタイ風味の即席麺をベトナムで作らせ、(それを日本人が諸食するという)アジアを股にかけたような構図になっている。

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No.6678 農心 (South Korea) 辛ラーメン 日本向け仕様

No.6678は韓国の農心、辛ラーメン。日本向け日本語表記仕様。No.6677米国生産のShin Ramyonと同時に比較しながら試食した。

辛ラーメンは1986年の発売で、中国ではその後すぐに現地生産を開始、日本へは1995年頃から輸入されるようになった。

▲日本進出当初(1996年)の品

▲中国(瀋陽)生産品(2009年)

▲米国生産品(2019年)

今まで韓国国内向け、韓国生産日本向け仕様、中国生産品(上海・瀋陽)、そしてNo.6677で紹介した米国生産品を食べてきたが、食べた印象はどれもだいたい一致している。厳密にいうと韓国国内向けは辛さが強くて尖ったような印象もあるのだが、同時比較ではなかったのであまり自信がない。何れにせよ味の方向性はみな同じである。

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No.6677 Nongshim America (USA) 辛 Shin Ramyon

No.6677は米国のNongshim America、Shin Ramyon。言わずと知れた韓国辛ラーメンの米国生産版。農心(Nongshim、농심)は2005年に米国西海岸のLAに工場を設立し、米国及び周辺諸国へ製品を供給する。また中国進出は遥か前の1986年に上海、のちに青島や沈陽にも工場を建てている。

▲米国産の証

ここ十数年様々な国の即席麺売り場を見てきた中で、多くの地で見掛ける強力なブランドとして「辛ラーメン」「Cup Noodles」「Maggi」「Indomie」の四つが挙げられる()。しかしウチで再三報告しているようにCup Noodlesは生産国によって麺もスープも大きく異なり、日本のカップヌードルの味や品質を海外版にも求めると失望する。

生産量では中国の康師傅が一番だと思われるが、国内需要に対応するので手一杯なのか、中国以外では滅多に見掛けない。

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No.6675 Sawamag (Morocco) Indomie Goût Poulet (Chicken Flavour)

No.6675はモロッコのSawamag (Salim Wazaran Maghreb)、Indomie Goût Poulet。チキン味である。ウチにとって初のモロッコ製即席麺、二国目のアフリカ製即席麺だ。最初のアフリカはエジプトのSalim Wazaran Abu Alata社によるインドゥミーであり、社名からして今回のSawamagと兄弟のような関係なのだろう。

エジプト版インドゥミーは賞味期限の表示がアラビア語の数字であり解読が困難であったが、今回のモロッコ版はふつうの数字(ここでは数字の呼び方について深入りしない)。こんなところからそれぞれの地でどちらが普及しているのかが伺えるね。

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