カテゴリー別アーカイブ: 60海外の袋麺

No.7435 日清食品 (Hong Kong) 出前一丁 北海道味噌豚骨湯味

No.7435は香港の日清食品H.K.、出前一丁 北海道味噌豚骨湯味。香港の出前一丁はとても多彩な製品を揃えており、揚げ麺の他に棒状麺やマカロニまである。今回の製品は揚げ麺で日本當地系列(ご当地シリーズ)に属するもの。

台湾で買った品だが、パッと見て「あれ?」と違和感が生じた。中国語では豚のことを「猪」と表記するので、豚骨ではなく猪骨ではないのか?

▲香港国内仕様の北海道味噌「猪」骨湯味
日清食品H.K.のサイトより拝借
台湾輸出版とは細部がいろいろ異なるね
小さなローマ字は「Tonkotsu Flavour」になっている
EANコードは香港版と台湾版で同一

帰国した後に調べたら、日清は香港で同じ製品を「猪骨」として売っていた。今回購入した品は台湾の代理店(正暉Falken)が輸入したもので、印刷も台湾仕様に置き換わり、製品名を「豚骨」に替えたようだ。台湾では「豚」の方が日本を想起させて有利という判断かな?

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No.7434 味丹企業 (Taiwan) 精燉肉燥 味味麵

No.7434は台湾の味丹企業、精燉肉燥 味味麵。古くからある、14TWD(約65円)で購入したベーシックな即席麺。袋の上部に「40年的好味道(40年続くおいしさ)」と書かれているので1983年あたりに発売された製品なのだろう。

私はこの製品を頂き物として1999年と2003年に食べ、安っぽいながらも記憶に残る好ましい味だと思った。その後即席麺を求めて訪台した際には買う気満々でいたが、五個パックでの販売しか見付からず、鞄の容積の問題でいつも購入を見送っていた。

だが昨年末の訪台では袋麺のバラ売りを積極的に行うチェーン店の小北百貨を発見し、遂にこの味味麵を買ってきたのであった。めでたしめでたし。

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No.7433 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒 麻辣酒香豚肉麵

No.7433は台湾の臺灣菸酒(Taiwan Tobacco and Liquor)、台酒 麻辣酒香豚肉麵。袋に「玉山茅台」料理酒が付いていると書かれており、調べてみると台湾の国酒とされる高級品、マオタイ酒のことらしい。

▲臺灣菸酒TTLの玉山磁瓶茅台酒(Mau Tai)
500ml、53度、税込4,130円とか。

玉山茅台の中にも各種グレードがあり、上の写真の酒がそのまま使われている訳ではないだろうが、酒を造る会社が手掛ける即席麺、という強みを生かした製品だ。日本でもサントリーあたりが即席麺市場に参入し、山崎12年入りの味噌ラーメンとかを出してきたら楽しいだろうな、と夢想する。

ちなみに作る際にちょっと舐めてみたら、蒸留酒なのにきつい匂いがせず、包容力のあるまろやかな香りが口中に広がった。

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No.7430 Quickchow (Philippines) Pancit Canton Toyomansi Flavor

No.7430はフィリピンのZest-O、Quickchow Pancit Canton Toyomansi Flavor。麺を湯切りしてソースと絡める汁なし麺。東南アジアの三大汁なし麺はインドネシアのMi goreng、タイのPhat khi mao、フィリピンのPancit Cantonだ(異論は認める)。米粉麺を含めばタイのPad thaiもあるな。

Pancit CantonにはKalamansi味というのが一般的で、これは同名の柑橘系果実のこと。そして今回のToyomansiのToyoはタガログ語の醤油、決して東洋とかトヨタのことではない。Kalamansi+醬油味という意味。

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No.7429 Unox (Nederland) Good Noodles Kip

No.7429はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Kip。Kipはオランダ語でChickenのこと。この味は2005年1月以来二度目の試食で、過去の記録を見ると粉末スープの他に調味油が付いていたのだが今回の品では省略されていた。即席麺はどこの国でも一個当たりの利益なんて微々たるものだろうから、削れるところは削ってコストダウンを図っているんだろうなあ。

▲UNOX Good Noodles Kip (2005年版)
この時は調味油が付いていた
食欲の湧かないパッケージは昔からの伝統

袋にある調理例写真を見てもなんだか全然食欲が喚起されない。もっとシズル感に溢れるとでもいうか、美味そうに見せる工夫があってもいいんじゃないかと思うのだ。まあこれは昔から変わらぬ伝統なんだけど。

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No.7428 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 皇朝牛筋麵

No.7428は台湾の味丹企業、味味一品 皇朝牛筋麵。味味一品はレトルトの具が付いた高級袋麺シリーズでカップ版もある。皇朝は王朝や名家、Dynastyといった上流を表わす意味かな?牛筋は文字通り牛のすじ肉で、日本の即席麺でこの部位を使った製品はウチの試食履歴上でたった一件のみ存在した。

▲エースコック 牛すじラーメン(2001年)
レトルトの具付き

2001年1月の試食だからもう23年も前だね。その後類似の製品が出ていないということはあまり反応が芳しくなかったのだろう。一方で台湾の即席麺では今回の品が三件目、あと意外なところでタイの製品で一件食べたことがある。全てにレトルトの牛筋が付いており、乾燥の具ではあの食感を再現出来ず、製品として成立しないのだろう。

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No.7426 維力食品工業 (Taiwan) 素飄香 當歸枸杞風味麵

No.7426は台湾の維力食品工業、素飄香 當歸枸杞風味麵。素飄香は台湾流ベジタリアンフードである素食の製品ラインであり、さらにそのなかで最も厳しい「全素」扱いなので、動物由来材料だけでなく卵や乳製品、葱や韮系の野菜も排除している。調理例写真にある具は全て使用が許される植物だけで作られている筈。

當歸は日本語で当帰(とうき)、セリ科の植物で根を漢方薬として使う。枸杞はクコの実のことで、これも薬用になる。なんだか体に良さそうなことだらけだ。姉妹品には蔘湯麵(高麗人参味)もある。

だが薬効あらたかな食べ物というもの、味は二の次三の次であり渋かったり苦かったり我慢を強いるものである恐れも強い。

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No.7423 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒 花雕鷄麵

No.7423は台湾の臺灣菸酒(Taiwan Tobacco and Liquor)、台酒 花雕鷄麵。花雕は紹興酒のことで、レトルトの鶏肉付き。調理酒とリアルな肉が付いた袋麺という、日本には見られない製品。製造は維力食品工業。No.5500でカップ版を紹介している。

今まで統一企業の滿漢大餐など様々な台湾製レトルト具付き即席麺を食べた中で、牛・豚肉はもちろん羊肉にも遭遇してきたが、意外に鶏肉は珍しい。

紹興酒の小袋を丼へ入れる前に少し舐めたら、結構明確なアルコール成分を感じる。食べる時には高温で大部分は揮発してしまうだろうが、お酒は一切ダメという人は入れない方が良い。だが酒抜きでもレトルトの肉付きという特徴は十分に味わえる。

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No.7420 (Taiwan) 味丹企業 双響泡 沙茶鍋燒湯麵

No.7420は台湾の味丹企業、双響泡 沙茶鍋燒湯麵。双響泡という名が示唆するように、麺が二個入った大盛りカップ(台湾では即席麺のことを泡麵と呼ぶ)。麺の質量は表示されていないが、実測すると二個合計で約90g、丁度スーパーカップと同じだね。沙茶(しゃーちゃ)とは魚介ベースで香辛料の効いた調味料。

▲味毎にキャラクターが異なる

カップにはアニメ調の女性が。双響泡は五種類の味があり、それぞれに違うキャラクターが割り振られている。現地の製品プロモーションビデオは若者向けに振ったもので、学生を主な購買層として想定しているのだろう。こうした製品をバンバン出しているので、今回の訪台では味丹企業が突出して勢いがあるように感じられた。

▲双響泡のプロモーションビデオ
これ以外にもたくさん種類がある

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No.7419 維力食品工業 (Taiwan) 大乾麵 地獄辣椒風味

No.7419は台湾の維力食品工業、大乾麵 地獄辣椒風味。前回の味王、乾麺達人と同様に丼お湯入れ方式で麺を湯戻しした後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。乾麺達人と違うのは、湯切りのお湯で粉末スープを溶いて飲み物とすることで、マルちゃん焼そば弁当方式だね。で、これは同社の看板商品「維力炸醬麵」のやり方そのものである。伝統的で安定感のある維力炸醬麵に対し大乾麵は先鋭的で主流から外れた存在としてキャラクターを分けているんだな。

で、今回の品は「地獄辣椒」である。てやんでえべらぼうめこちとらペヤングのW獄激辛やきそばを完食してる野郎でぇ、矢でも鉄砲でももって来やがれ!と勇んで試食を行なった。

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