No.6833 大黒食品工業 ビッグ担担麺

No.6833は大黒食品工業、ビッグ担担麺。この製品に遭遇した瞬間私は混乱した。二年前のNo.6299で同じ大黒食品工業のマイフレンドビックシリーズの担々麺を食べたのに、何か微妙に違っているではないか。

▲マイフレンドビッの担

帰ってからよ~く見てみると今回の品はマイフレンドの冠が付いておらず、ビッ(Bic、濁点なし)ではなくビッ(Big、濁点あり)であり、担麺ではなく担麺になっている!JANコードのITEM項は00434が10339。完全な別モノだった!

その一方で製品の質量をはじめ栄養成分、原材料名などは完全に一致しており中身は同じ製品のようだ。流通経路違いで外装だけを別仕立てにしたように思われる。

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No.6832 IKEA (Japan) プラントラーメン(カレー味)

No.6832はイケア、プラントラーメン(カレー味)。英文表記はPlant Based Curry Ramenであり、植物由来100%の製品。ノンフライ麺でパーム油や化学調味料等も不使用。ライフスタイル提案型のカップ麺だね。

IKEAの故郷スウェーデンから輸入したものではなく日本独自の企画。勿論この製品のため日本のイケアが工場を建てた訳でもなくヤマダイに製造委託したもので、同社のヴィーガンヌードルと関連性があるように思われる。

本来このカレー味は税込定価が250円、後日No.6842で紹介する塩味は190円なのだが、たまたま二個まとめて410円の特売セールに遭遇したため少し得をした気分である。

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No.6831 小山製麺 海老塩わかめラーメン

No.6831は小山製麺、海老塩わかめラーメン。小山製麺は岩手県の会社で、うどんやそばの棒状乾燥麺や場所柄冷麺・じゃじゃ麺なども扱っている。今回の品は三陸産わかめを練り込んだ緑色の麺が特徴であり二食入り。

▲英文の作り方説明

パッケージ裏面の作り方説明には英文が併記されておりやや唐突な印象を受けるのだが、これは輸出も考慮している製品であるという意味だろう。おもて面左下には小さくAnimal Freeという言葉と共に畜肉(豚・牛・鶏)由来成分を使用していない旨の表示がある。イスラム圏でもヒンズー圏でも大丈夫ってことかな(但しHALAL表示は無い)。

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2020年 年末のご挨拶

毎年恒例の年末報告です。
2020年にi-ramen.netで紹介した即席麺はNo.6579から6830までの

252種類

その内訳を分類すると、2020年 (19年18年, 17年, 16年, 15年)
・総数 252 (208, 235, 210, 250, 217)

・・日本製品 53 (82, 134, 154, 165, 69)
・・海外製品 199 (126, 101, 56, 85, 148)
・・袋麺 147 (95, 125, 84, 96, 120)(箱・アルミ鍋を含む)
・・カップ麺 105 (113, 110, 126, 154, 97)

・・・日本の袋麺 15 (40, 53, 48, 56, 30)
・・・日本のカップ麺 38 (49, 81,106, 109, 39)
・・・海外の袋麺 132 (55, 72, 36, 40, 90)
・・・海外のカップ麺 67 (71, 29, 20, 45, 58)

海外製品が全体の約八割を占めるようになり、偶に日本の製品も食べる、という状況であった。これは2019年に長期海外遠征を行い入手した260種以上の即席麺を今年も引き続き試食してきたからである。

これらの海外製品の試食は秋までにほぼ完了し、現在あと一個を残すのみ。そして夏からは海外遠征を再開し、これからウチは半分以上を海外製即席麺の紹介に費やすつもり、であった。

しかしまさかのコロナ禍の発生で遠征計画は白紙に。早くを見ても2021年の秋頃まではダメだろう。だが国内の輸入食材店をまわったところで日本に入っている即席麺の種類も数も極めて限定的であり、国ごとの即席麺事情を探るには情報量が全く足りない。

こんな状況なので夏からは国内モノの収集を再開して、コロナが終息するまではこの路線を続けることになるだろう。その際は話題の品よりも珍しい品を重点的に採り上げるようにしたいと思っている。また前回食べてから十年以上が経過するような定番製品の再評価も行おうと考えている。

ここ一年以上、国内の新製品情報には疎くなってしまったが、話題の品とされる製品を見る限り表層的なインパクトに捕らわれたものが多く、即席麺における本質的な革新・進化はあまり見られなかったように感じている。個々の製品に対して苦言を呈するつもりは全然無いが、今までの常識を覆す何かが出てきて欲しい。

即席麺は日本で生まれたものであり。それは我々の誇りである。しかし海外の即席麺事情に目を向けると国を超えた連携・協業が当たり前にあるのが現実だ。それに対して日本の即席麺は国内だけで閉じたガラパゴス状態だと感じている。なので海外で革新的な製品や技術が出たとしても、気が付いたら日本だけが蚊帳の外に追いやられてしまうのではという危惧を感じる。

常に海外の状況を観察する、そんなサイトでウチはありたい。
それでは2021年もよい即席麺を!

No.6830 MAMA (Thailand) Instant Rice Noodles Creamy Tom Yum Flavour

No.6830はタイのThai President Foods、MAMA Instant Rice Noodles Creamy Tom Yum Flavour。タイ国内向けには無いデザインの北欧向け輸出仕様である。米粉を使った幅広の乾燥麺であり、ウチにおけるカテゴリーとしてはビーフンではなくフォーに分類した。

ラーメンにおけるMAMAのクリーミートムヤム味は(Creamyという甘い言葉とは裏腹に)激烈なキレる辛さでいつも涙と鼻水まみれの試食となるのだが、これが輸出仕様だと辛さがだいぶ穏やかになるようにデチューンされている。なので今回の品も決して我慢を強いられる食べ物ではないのでは?と期待した。

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No.6829 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 札幌濃厚味噌ラーメン

No.6829はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 札幌濃厚味噌ラーメン。No.6809で同じ凄麺の信州味噌®ラーメンを紹介している。あと他に仙台辛味噌ってのもあるし、凄麺の味噌味はみんな寒さが厳しそうな地域の冠を付けているね(ねぎみその逸品は除く)。まあ味噌味で西日本の地名が付いた即席ラーメンってのは殆ど記憶にないんだけど。強いて言えばラーメンじゃないけど名古屋のみそ煮込みうどんがあるか。

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No.6828 東洋水産 Maruchan QTTA トマトクリーム味

No.6828は東洋水産、Maruchan QTTA トマトクリーム味。このQTTAに限ってはマルちゃんではなくMaruchanである。

QTTAは2017年3月の登場。ブランド名を敢えてローマ字で記載すること、高度な製造技術を要するであろう射出成型樹脂2個を接着したカップの採用など、大胆なブランドイメージの転換や膨大な投資のリスクを覚悟したものだと想像する。打倒カップヌードルに懸ける東洋水産の不退転の決意をヒシヒシと感じた。

▲2ピース構造による複雑な形状のカップ
この手の容器としては寸法精度がかなりシビアに思えるし、
それを安価に一日数十万個作るのは想像を絶する凄い技術。

現在五種類の味を揃えており、市中で見る機会を勘案すると、もうちょい弾けてくれなきゃいけない製品のように感じてしまう。まあ部外者が傍から見ての話で実際のところは全く判らんが。

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No.6827 イトメン カップしょうがスープ味ラーメン

No.6827はイトメン、カップしょうがスープ味ラーメン。東日本では見かける機会が殆ど無いであろう一品。同社の「素材の風味シリーズ」に属す製品であり、他にしじみとたまねぎ風味(リニューアル前の品をそれぞれNo.4912、5838で試食済)がある。

袋版があるわけでもないのに、正式な製品名は先頭に「カップ」が付いている。何だか冗長だし必要があるのかな?と思ったが、同社の製品情報一覧を見ると、あのチャンポンめんを含む全てのカップ麺の名称の冒頭に「カップ」が付いていた。イトメンの命名規則なんだね。

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No.6826 エースコック すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし

No.6826はエースコック、すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし。一般的なラーメンやうどんは小麦粉から作られるが、このもち麦は大麦に分類されるもの。はくばくが昔からもち麦で作ったうどんを販売していたが、私自身は大麦で出来た麺なんて初めて食べるなあ。

もち麦には水溶性の植物繊維がタップリ入っており、善玉菌が増えて腸内環境が良くなり、糖質の吸収を抑え、食後の血糖値上昇を抑える、コレステロールを吸着し体外への排出を助ける。いいことずくめだねえ。でも、健康に良いといわれる即席麺は得てして味は二の次三の次であるものだけど、この製品はどうだろう?

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No.6825 味王 (Taiwan) Kung-Fu Mì Gà(輸出仕様)

No.6825は台湾の味王、Kung-Fu Mì Gà。「味王」「鶏汁麵」以外の中国語が一切出てこない輸出仕様である。Gàという語はベトナム語で鶏肉の意味だが、裏面の作り方説明はスペイン語とポルトガル語で書かれている。買ったのはスペイン。No.6815で姉妹品のKung-Fu Mì Bò(牛肉味)を紹介している。

この製品の素性をいろいろ調べていたら、偶然味王の英文版即席麺紹介ページを発見した。ここにあるChicken FlavourはProduct Code(EANコードのITEM項)が今回紹介する品と同じだが、パッケージデザインは全然違う。このへんは複雑で判りにくいが、だからこそ面白い。

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世界の即席麺探索と紹介動画