No.6670 イトメン 新伊府麺(タヒチ向け)

No.6670はイトメン、新伊府麺。英文の表記はNew Yee Fu Men。タヒチ向け専用製品で、日本では流通していないもの。

▲タヒチのスーパーにて

タヒチは即席麺に関して特異な場所である。南太平洋に位置するけれども仏領なのでフランス籍の製品が多い。そしてイトメンはタヒチ専売製品を複数有しており、新伊府麺は今回の品以外にも青袋のチキン味があり(未入手)、さらにAll-In-One Ramenという製品もある(袋とカップ、近日紹介予定)。一方で日本の会社なのに日本へは製品を出さず多分タヒチ専売の日華食品はNiklka Ramenを販売。NestléのMaggiは袋がフィジー製だがカップはマレーシア製等、とっても面白い。

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No.6669 Oriental Express (Greece) Snack Noodles Beef & Blackpepper

No.6669はギリシャのFlavour Factory、Orientai Express Snack Noodles Beef & Blackpepper。ギリシャの即席麺は過去No.6461で同じFlavour Factory社の袋麺を採り上げているが、今回は初のカップ麺。

ギリシャ語は一般的なアルファベットには無い文字が随所に混じっているため非常に解読し難いのだが、細かな文章の中から中国を表す「Κίνας」という文字列を発見し、前後の単語を調べた上で中国製だと認定する。なお世界中にはFlavour Factoryという名の会社や製品等がたくさんあるようで、即席麺の検索をする過程でノイズが多かった。

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No.6668 Maggi (Portugal) so Yumz Pasta com Molho de Cogumelos Selvagens

No.6668はポルトガルのNestlé Portugal、Maggi so Yumz Pasta com Molho de Cogumelos Selvagens。ワイルドマッシュルームソースのマカロニである。製品名であるso Yumzという言葉の意味を調べてもハッキリとは判らなかったが、YumzはYummy(おいしい)のことなのかな?と推測する。材料欄を見ると野生のキノコが0.8%含まれているらしい。小さなカップで総質量は54gしかなく、食事というよりもおやつ用途の製品なのだろう。満腹感は期待しないほうがよさそうだ。

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No.6667 统一企业 (China) 满汉大餐 台式半筋半肉牛肉面

No.6667は中国の统一企业满汉大餐 台式半筋半肉牛肉面。元々滿漢大餐は台湾の統一企業が発売したレトルトの肉塊入り高級即席麺(袋およびカップ)のブランドであるが、台湾統一の子会社でもある中国统一もこの名を拝借して裕福層へ向けて出したのが今回の品である。

射出成型によるカップの開口部は円形だが、底へ行くにつれて五角形に変形してゆく複雑なもの。東洋水産のQTTAも類似の造形(こちらは円から四角形)。私は昔三次元のモデリングをしていた経験があり、習熟のためこのような断面形状が徐変する立体を多数作ったもの。当時(20世紀末)hpのワークステーションを使ってたが、今なら安いノートPCでも同等以上のことが簡単に出来るんだろうな。

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No.6666 Maggi (Spain) Fusian Pasta Oriental Sabor Ternera

No.6666はスペインのNestlé España、Maggi Fusian Pasta Oriental Sabor Ternera。仔牛風味で製造はウクライナ。最近ウチが注目している欧州発の汁なし麺である。今回の製品はお湯の量の指示が200mlと日本の袋焼そば程度。

ここで情報を整理すると、袋の汁なし麺は三通りに大別できる。
①少量のお湯とともにフライパンで麺を炒め、水分を飛ばし味付
→ 日本の袋焼そば
②たっぷりのお湯とともに鍋で麺を茹で、湯切りし味付
→ インドネシアのミーゴレン、韓国の炒め麺など
少量のスープとともに鍋で麺を茹で、水分をほぼ吸収させる
→ 欧州の汁なし麺

今回の品はに相当する、日本には無いタイプの製品である。 続きを読む No.6666 Maggi (Spain) Fusian Pasta Oriental Sabor Ternera

No.6665 Yatekomo (Spain) KE Pasta Parmesana

No.6665はスペインのGallina Blanca、Yatekomo KE Pasta Parmesana。チーズ味のマカロニである。製品名の「KE」って何?と思って調べてみたら、「何/what」のスペイン語である「Qué」のことらしい。何とパスタだ!という感嘆文なのかな(違ってたらゴメン)。Yatekomoのラーメンにはポーランド味の素との関連を示す表示があるのに今回の品は無し。Gallina Blancaの独自開発品なのだろう。

電子レンジ調理専用と割り切った製品。冷水を注いで800Wで4分加熱したらかき混ぜ、3分放置した後に食べる。お湯がいらないのは良いけれど、食べるまでに実質7分かかるんだな。

600Wの電子レンジでは加熱時間が4分30秒

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No.6664 Nissin Foods (USA) Sopa Nissin Sabor a Camarón

No.6664は米国の日清食品、Sopa Nissin Sabor a Camarón。エビ味で、No.6656で姉妹品のSabor a Res(牛肉味)を紹介している。米国の日清は北米向けにTop Ramenという袋麺があるが、中米向けにはこのSopa Nissinを輸出する(中米向けカップ麺はメキシコ製)。

今回のエビ味は同じものを二個入手し(自分で買った/人からの頂き物)、両方を食べたら結構印象が異なった。最初に食べたのはまろやかで包み込まれるような味、後で食べたのは痩せた味。見た目と賞味期限は全く同一なのだが製造ロットの違いか?あるいは流通・保管条件の違いか?今回の試食記は好印象だった最初に食べた方のものである。

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No.6663 Paldo (South Korea) Stir-Fried Chicken Noodle

No.6663は韓国のPaldo、Stir-Fried Chicken Noodle with Spicy Soy Sauce。ハングルで書くと팔도、치킨볶음면 매콤간장맛となる。Paldoは元々韓国ヤクルト(한국야쿠르트)の即席麺に付けられたサブブランドであったが、2012年に分社化して独立したもの。

今回の品は麺を茹でた後に(小さじ五杯分を残し)お湯を捨ててソースと絡める、ほぼ汁なし麺の形態を採る。PaldoのWebサイトでは英文ページにのみ紹介があり、ハングルページには相当する製品が載っていない。裏面の作り方説明も英・仏・中文でしか書かれておらず、どうやら輸出専用製品のようだ。

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No.6662 KOKA (Singapore) Original Mushroom Noodles

No.6662はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Original Mushroom Noodles。漢字の社名は达辉食品である。シンガポールの即席麺市場は見た感じでこのKOKAと、Nissin+Myojoの日清食品軍団が首位を競っており、他にマレーシアなどからの輸入も結構多い。

KOKAの中で更にいくつかの製品群に分かれているのだが、今回の品は古くからある一番ベーシックな「Original」シリーズに属するもの。土地柄のせいもありKOKAの即席麺は全数HALAL認証品であり、KOKAのポーク味ラーメンというものは存在しない。また健康志向製品が多いのもこの会社の特長である。

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No.6661 Yatekomo (Spain) Fideos Orientales Barbacoa

No.6661はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Fideos Orientales Barbacoa。オリエンタル麺のバーベキュー味である。先日紹介したNo.6659 NestléのMaggi Noodlesが、少量の茹で汁を殆ど麺に吸い込ませる欧州生まれの新しい即席麺であると報告したが、今回のYatekomoも同じ形態を採る(どちらが先かは知らん)。

競合ブランドであるMaggiとYatekomo(+Saikebon等のAjinomoto軍団)が共にこの路線に参入し、この先欧州即席麺四天王で残るNissinやKnorrも続くならば、それがアジアや北米にも波及するのではないかと期待する。

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世界の即席麺探索と紹介動画