No.6663 Paldo (South Korea) Stir-Fried Chicken Noodle

No.6663は韓国のPaldo、Stir-Fried Chicken Noodle with Spicy Soy Sauce。ハングルで書くと팔도、치킨볶음면 매콤간장맛となる。Paldoは元々韓国ヤクルト(한국야쿠르트)の即席麺に付けられたサブブランドであったが、2012年に分社化して独立したもの。

今回の品は麺を茹でた後に(小さじ五杯分を残し)お湯を捨ててソースと絡める、ほぼ汁なし麺の形態を採る。PaldoのWebサイトでは英文ページにのみ紹介があり、ハングルページには相当する製品が載っていない。裏面の作り方説明も英・仏・中文でしか書かれておらず、どうやら輸出専用製品のようだ。

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No.6662 KOKA (Singapore) Original Mushroom Noodles

No.6662はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Original Mushroom Noodles。漢字の社名は达辉食品である。シンガポールの即席麺市場は見た感じでこのKOKAと、Nissin+Myojoの日清食品軍団が首位を競っており、他にマレーシアなどからの輸入も結構多い。

KOKAの中で更にいくつかの製品群に分かれているのだが、今回の品は古くからある一番ベーシックな「Original」シリーズに属するもの。土地柄のせいもありKOKAの即席麺は全数HALAL認証品であり、KOKAのポーク味ラーメンというものは存在しない。また健康志向製品が多いのもこの会社の特長である。

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No.6661 Yatekomo (Spain) Fideos Orientales Barbacoa

No.6661はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Fideos Orientales Barbacoa。オリエンタル麺のバーベキュー味である。先日紹介したNo.6659 NestléのMaggi Noodlesが、少量の茹で汁を殆ど麺に吸い込ませる欧州生まれの新しい即席麺であると報告したが、今回のYatekomoも同じ形態を採る(どちらが先かは知らん)。

競合ブランドであるMaggiとYatekomo(+Saikebon等のAjinomoto軍団)が共にこの路線に参入し、この先欧州即席麺四天王で残るNissinやKnorrも続くならば、それがアジアや北米にも波及するのではないかと期待する。

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No.6660 湖南神宮食品 (China) 手擀面风味 上汤炖鸡味

No.6660は中国の湖南神宮食品、手擀面风味 上汤炖鸡味。No.6607で姉妹品の重庆麻辣烫 麻辣大餐を紹介しており、これは中華麺と春雨のハイブリッド即席麺という珍妙な製品だったが、今回の品は一般的な中華麺である。

「手擀面」をGoogle翻訳にかけると手巻き麺、Hand rolling noodlesとなる。「擀(gǎn)」という漢字は初めて見るのだが、棒状のものを回転させて小麦粉の生地などを平らに薄く延ばすことらしい。ちなみに「炖(dùn)」は肉類の塊を水に入れてとろ火で柔らかくなるまで長時間ぐつぐつ煮る、という意味の動詞とのこと。漢字は奥が深いなあ。でもこういうのを調べるのは結構楽しい♪

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No.6659 Maggi (Italy) Noodles Gusto Pollo

No.6659はイタリアのNestlé、Maggi Noodles Gusto Pollo。チキン味で製造はウクライナ。No.6576で姉妹品のCurcuma e Zenzero (ウコンと生姜味)を紹介しており、この時は作っても食べてもとても新鮮な驚きがあった。

▲No.6576 姉妹品のウコンと生姜味

なにしろ鍋で沸かすお湯の量は僅か200ml、そして麺を茹でる前に粉末スープと油を小さじ一杯(1tsp)を入れる指示がある。麺を三分茹でるとほとんどスープを吸収してしまい、汁なし麺か焼そばのような状態になっている。食べるとまさに味付け麺になっているのだが、決して悪くない。だけどもこれってほぼ焼そばじゃん、とも思うのだけれど、イタリアのNestleは別途焼そばも持っている

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No.6658 ABC President (indonesia) Nudal Kakaruk(PNG向け)

No.6658はインドネシアのABC President、Nudal Kakaruk。PNG (パプアニューギニア)向けの製品。KakarukはPNGの公用語であるトク・ピシン(Tok Pisin)語で鶏を表し、インドネシアのIndomie Kakaruk(No.6644で紹介)と立ち位置が同じ製品。一方、先日のNo.6652では同じABC PresidentのPNG向けSuper Noodle Chicken Flavourを紹介したが、これとは一体何が違うんだろう?

▲IndomieのPNG向けKakaruk(鶏)味

▲ABC Presidentのもう一つのPNG向け
チキン味袋麺、Super Noodles

総質量は同じ70g、粉末スープにチリパウダーが付くところまでは一緒だが、今回のNudal kakarukには調味油も添付される。栄養成分の値も微妙に異なり、単なるパッケージの印刷違いではなく一応作り分けをしているようだ。

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No.6657 食族人 (China) 私房牛肉面

No.6657は中国の河南食族人食品科技、食族人 私房牛肉面。中国語の「食族人」をGoogle翻訳にかけると「人食い/Cannibal」と出てきてギョッとするのだが、たしかに野蛮そうで角が生えたムキムキマン(牛?)が鼻息を荒くしている図を見ると、少なくともあんましお上品な製品ではなさそうだ。

さすがに今の時代なら冗談で済まされるだろうが、50年ぐらい前に「中国の奥地に『人食い』って即席麺があるらしいゾ」なんて噂を耳にしたら、結構多くの人が本気で「まさか人肉風味か?」と思ってしまうだろう。まあよくこんな奇抜な名前とパッケージのグラフィックを採用したものだと感心する。

▲この会社の製品はみんなこんな感じ。よくやるよ。

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No.6656 Nisins Foods (USA) Sopa Nissin Sabor a Res(中米向け)

No.6656は米国の日清食品、Sopa Nissin Sabor a Res。牛肉味。米国の日清食品は同国およびカナダ向けの袋麺のとして「Top Ramen」を販売しているが、中米へは今回の「Sopa Nissin」シリーズを出している。日清はメキシコに工場があるのだが、このSopa Nissinは袋の裏面に小さく「Hecha en EUA」と記されており米国製(Estados Unidos de América)。何故メキシコで作らず米国から中米へ輸出するのか、深い謎である。

▲北米向けTop Ramen

▲タイ日清の袋麺(Tom Yum Shrimp Saab Flv.)

Sopa Nissinのパッケージはどこかで見覚えがあるなあ・・・と考えたら、タイ日清の袋麺とソックリなのだった。真ん中を貫く白帯に日清の丼マークが、日清の基本デザインの一つなのかな。

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No.6655 Ottogi (South Korea) Ramyon Sabor Mariscos Picante

No.6655は韓国のオットギ、Ottogi Ramyon Sabor Mariscos Picante。韓国からメキシコ市場へ向けて輸出される製品。表記はスペイン語のみで、ピリ辛の海鮮味である。大きな唐辛子の絵が描かれた本シリーズは他に牛・鶏・海老味が存在する。だが韓国国内向けオットギ即席麺には相当する製品が見当たらなく、どうやらメキシコ向け専用製品らしい。

総質量120gの大柄な製品で他国なら中国の袋麺も同等のレベル。日本はだいたい100g付近で、欧米は80gぐらいのものが多く、フィリピンやタイは60g程度が主流。この値から各国における袋麺の食べられ方・在り方が伺えるね。

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No.6654 日清麺Nippon 和歌山特濃豚骨しょうゆ

No.6654は日清食品、日清麺Nippon 和歌山特濃豚骨しょうゆ。え?フタには「行列ができる店の」って書いてあるけど「行列のできる店のラーメン」シリーズじゃないんだ。調べてみたら行列の~シリーズは今やチルド麺専門のブランドになってしまい、今回の和歌山豚骨醤油のみ麺Nipponシリーズに承継されたというか引き取ってもらった形になっているみたい。んで本製品の「行列の~」は製品名ではなくただのキャッチコピーという位置付け。

▲行列の~シリーズにカップ版が追加された
当初の品(No.1512、2000年1月)

元々行列の~シリーズは1996年9月にチルド麺のブランドとして発足し、のちにカップ版と袋版が追加されたけれども、二十年近くを経て結局チルド専門ブランドに回帰したということか。感慨深いなあ。

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世界の即席麺探索と紹介動画