No.6634 日華食品 Nikka Ramen Chicken Flavour(タヒチ向け製品)

No.6634は日華食品、Nikka Ramen Chicken Flavour。タヒチ向け製品で製造は中国。今までカニ・エビ味を紹介してきて今回は鶏。他にポーク味も見掛けたが荷物が一杯だったので購入は断念。

Nikka Ramenはスーパーで遭遇するまでその存在を全く知らず、表記は英・仏文のみで日本語の社名すら判らない。帰ってから住所を頼りに調べたら「日華」であることが判明した。

この社名には聞き覚えがあった。東洋水産の創成期を題材とした高杉良の小説中におけるライバル企業名がこの「日華食品」であり、社長の安東福一氏は狡賢い卑怯者という設定。NHK朝ドラ「まんぷく」立花社長の善良な発明家という描写とは正反対で、モノの見方はいろいろだなあと感じさせられる。

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No.6633 Maggi (Malaysia) Beef Flavour Noodles(オセアニア向け)

No.6633はマレーシアのNestlé、Maggi Beef Flavour Noodles。Nestléはマレーシアに大きな生産拠点を持っており、ここから自国内消費のみならずシンガポールやオーストラリアを含むオセアニア諸国へ製品を輸出する(フィジーおよびパプアニューギニアでは袋麺の自国生産を行っている)。今回のビーフ味ヌードルはフランス領ポリネシアのタヒチで入手したもので、マレーシア国内版およびシンガポール向け版には無い味である。

っとサラッと書いたが、Nestléの即席麺事業はとてつもなく複雑で(半分ボヤキになってしまうが)ここまで調べ上げるのにどれだけの時間を費やしただろうか。でもようやく全貌が見えてきたよ。

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No.6632 Yatekomo (Spain) Yakisoba Classic

No.6632はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Yakisoba Classic。Gallina Blanca社はポーランドの味の素に即席麺の企画と製造を依頼しており、イタリアのStar社Saikebonを含めて似ている製品が多い。そしてこのポーランド味の素連合の仮想敵はMaggiではなくKnorrでもなく、ズバリ日清食品の欧州事業だと思われる。

日清はSobaシリーズで欧州に焼そば文化を浸透させてきたが、今回の品は真正面からこれにぶつけようとする企画である。特に袋の焼そばでは日清が欧州では珍しくフライパンで作る方式を提唱したのだが、これをそっくり踏襲してきた。

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No.6631 Gunz (Austria) Asia Gold Enten-Geschmack

No.6631はオーストリアのGunz、Asia Gold Enten-Geschmack。ドイツ語でEntenが鴨、Geschmackが味である。欧州圏の言語ではsmakとかschmackが「味」の意味になるところが結構多い。欧州の即席麺を食べる中でうっすらと判ってきたよ。

名称にAsiaという語が付くことからもアジアンテイストを意識した製品なのだろう。欧米の即席麺パッケージの調理例写真は丼にフォークが添えられるものが多いが、この製品の場合はちゃんと箸になっている、のだが何だか違和感があるなあ。よく考えたら左から箸が伸びてくる構図は極めて珍しく、(右利きの人が)自分が食べるようには思えないからかな?

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No.6630 Fantastic Noodles (Australia) Oriental

No.6630はオーストラリアのFantastic Snacks、Fantastic Noodles Oriental。製造はタイ。それなりの規模がある豪州の即席麺市場において、同国企業としてはこのFantasticとSuimin、そしてNestlé(Maggi)の三社で大半を占めている。

しかしFantasticとSuiminは実質的に同じ会社であり(EANコードの企業項も同一)タイからの輸入、Nestléはマレーシアからの輸入(全数かどうかの確証は無いが、東部で見た限りはすべて)であり、ほぼオフショアで生産する構図となっている。豪州のスーパーをまわってこの事実を知り、大きな国なのに意外だなあと驚いた。

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No.6629 La Doña (Panama) Sabor a Carne

No.6629はパナマのLa Doña、Sopa de Fideon Instántanea con  Sabor a Carne。Carneはスペイン語でただの肉のことだが、英文表記の製品名では牛肉になっている。La Doñaは麺だけでなくソースや粉などの食品全般を手広くやっている会社。パッケージの外観は中南米っぽさを感じるもので、アジア的な要素は無かったが、裏面には中国製である旨の表示があった。開封したら粉末スープの小袋には「調味包」という漢字が書かれていた。

この女性がマスコットキャラクターである。現地ではそれなりの認知度があるのか、着ぐるみの人がキャンペーンをやっているようだ(写真はネットから拝借)

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No.6628 Gallo (Spain) Nissin Soba Original

No.6628はスペインのGallo、Nissin Soba Original。今回の品はドイツ日清がハンガリーの工場で作った製品をスペインの食品会社Galloが販社となって同国内で展開するもの。No.6533で同じ形態である袋版のSobaを紹介している。Gallo版Nissin Sobaのバリエーションは本家ドイツ日清版とでほぼ共通なのだが、今回のOriginal味だけは本家版には存在せず、このGalloブランドけに用意されるものである。

▲右のスペイン版は箸がフォークに代わっている

過去ウチではやはり黄色いキャップが付いたClassic味をNo.4983等で試食しており、てっきりこれがOriginal味に改名したものだと勘違いしていたが、よく見るとキャップの黄色が微妙に違う色だった。

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No.6627 河南丽星亿源食品 (China) 嗨吃家 酸辣粉

No.6627は中国の河南丽星亿源食品、嗨吃家 酸辣粉。酢っぱ辛い春雨である。社名を日本の漢字に直すと麗星億源食品、英文はHenan Lixing Yiyuan Food、Haichiji Suan La Fenとなる、って読みをアルファベット化しただけか。

カップは無漂白でザラザラしたクラフト紙のような材質であり、昔のカップアイスみたいな構造である。このカップにお湯を注いだら漏れてびしょびしょになるのではないか?と不安になったが、説明書きを読むと普通のカップ麺と同じ作り方て良いようだ(注水線もあった)。フタに写っている人物は八两金(ボビー・イップ Bobby Yip)という香港生まれの俳優らしい。

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No.6626 日清食品 (Hong Kong) 福 雞汁伊麵

No.6626は香港の日清食品、福 雞汁伊麵。ベトナム製。香港では福字麵とも呼ばれるこのブランドは2013年に香港統一食品から香港の日清食品へ移行したもの。ウチでは過去2008年12月のNo.4019で試食をしているのだが、今回の品のパッケージを見て驚いた!なんと、元々あった鶏の絵がチキンラーメンのひよこちゃんに乗っ取られているではないか!!

「おう!そこのニワトリ、今日から雞汁伊麵のマスコットキャラクターはこのひよこちゃん様がやるんだからとっとと失せろ!俺のバックにゃ日本の日清食品が付いているんだぜ、文句を言えるものなら言ってみろやボケ!」こうして哀れなニワトリ君は追い出されてしまい、その後の行方を知る者は誰もいない。

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No.6625 Antaar&s (Italy) Arnaboldi Makegusto Parmesana

No.6625はイタリアのAntaar&s、Arnaboldi Makegusto Parmesana。ノンフライのカップパスタでチーズ(パルミジャーノ)味。姉妹品のCarbonara味をNo.6615で紹介している。

最近は同じイタリアのInsta Cup(Liodry Foods)やコロンビアのDoria、ブラジルのNissin等のカップパスタを食べてきたが、どれもみな麺の湯戻りに難があり、楽しく試食を行うには至らなかった。欧州や中南米の製品は日本の水との相性が悪いのだろうか?ちなみにNo.6364で中国の日清カップパスタ(可意粉)を試食したが、これはとてもいい感じの麺だった。

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世界の即席麺探索と紹介動画